2013年12月16日月曜日

随喜の涙

白銀の雪国から、東京、そして京都へ。

乗り換え時間は8分。

頑張らないと。

今夜は、今年最後の長松寺のお総講。

しめくくり。

少し早い雪景色。

キラキラと舞うパウダースノー。

キュッ、キュッ、っと鳴る足音。

ありがとう。

今朝、長野別院のご宝前で、御礼のお看経をさせていただきました。

今年一年の御礼と、お懺悔を。

年末は、心も、大掃除。

すずしく、すがすがしく、一年をしめくくり、一年を始めるのです。

今日も、御講を勤めさせていただきました。

清和会の御講です。

清和会とは、教務の家内の会です。

その御講の御法門は、私の勤める御講の中で、最も厳しく、最も鬼気迫るものとしています。

大切なことは、いつだって、そう簡単に分からないのです。

真実は、いつだって、最後にならないと気づけない。

人間は、自惚れ屋で、いつだって、偏っています。

「本門佛立宗だけはコリゴリです。」

「本門佛立宗は、お金がかかる。」

「先祖を人質にされてるようなものだ。」

そんな言葉を、教務にはもちろんですが、教務の家内である清和会にも伝え、厳しい、厳しい、両祖、開導聖人の御教歌、御指南をいただきます。

今日も、そうした清和会の御講、年末の御礼御講でした。

御法門を説かせていただきながら、涙が溢れて、止まらなくなりました。

十巻抄の御教歌。

ゆっくり、静かに、拝唱させていただくと、開導聖人の状況、お気持ち、心中に触れて、涙が溢れます。

かたらはむ
友こそなけれ
わがあふぐ
みのりの道の
などて淋しき

だからこそ、異体同心が、大切なのです。

自惚れろという御教歌ではない。

孤立を促すものでもない。

さみしい道です。

末法で、凡夫だし。

本当に、出会えて、よかった。

茨の道だろうと、みんなと、一緒に、ご奉公させていただけることを、嬉しく思います。

何べん灼かれても構わない。

いま一人でないこと。

お寺は、御法さまからお預かりしている法城。

異体同心で、ご奉公に励むこと。

今日いただいた御指南を、心腑に染めて、刻み、銘じて、心の奥底から共感して、涙を流せたら、まず今生のご奉公の、半分は成就します。

共に、励もう。



「人間には生れ難く、


法華経には値難し。


正師にあひ難く、


正師に値ふとも信心起り難く、


喜んで聞難く、


みな過去の謗罪の障りなり。


懺悔すべし。


若し、此事を聴て、


さんげの心を起し、


随喜の涙を流すに至らば、


其なみだの雨にて、


謗罪のけがれを洗ひ、


すずしく、


信心のまなこをひらき、


二世の大願、


ここに成就するものなり。」

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