2013年12月28日土曜日

吉兆

あっという間に年末が押し迫ってきましたー。

ここに来て、少し力尽きた感じもありましたが、今日は年末恒例の大掃除で、スッキリしましたー。

それにしても、いやらしいニュースばかり続きますね。

言いたいこと、書きたいこと山盛りです。

今日、ケイジとお参りしました。今日は、5年前に亡くなったご長男の祥月ご命日でした。

あの日のことを思い出しましたが、とても心が温まるご回向の一座でした。次男のナオくん、賢くて、キラキラ輝いていて、幸せを噛み締めました。うれしい。

明日は朝から大鏡餅つきです。進之介くんも来てくれると言っていたし、心強い。

そういえば、最近、男らしい男と出会ったんです。

彼は、20才。料理人になる夢を持って、東京に通っています。

初めて会ったのは、彼が高校生の頃でした。飯田市で奉修させていただいた御講席で、真っ直ぐな目が印象的でした。

恥ずかしがり屋で、言葉も少ない青年。でも、芯の強さを感じました。

あれから年月が経ちました。

夢を叶えたい。

高木さんの御講で、料理人になりたいという彼の夢を聞きました。わざわざ、東京から長野までお参りして、そのことを話してくれた彼に感動し、応援すると固い握手をして別れました。

そして、この12月、彼は、修業先が決まったことを僕に報告するためだけに、東京から高速バスに乗って、長野教区の教区御講にお参詣してくれました。

私は一度も行ったことがありませんが、日本有数の名店である東京の「吉兆」で修行することが決まったとのことでした。

もう、そのことも嬉しいけれど、彼の、真っ直ぐな気持ちが嬉しくて、感動しました。

報告を受けて、目を見ながら、また話をしました。

厳しい修行になる。叱られて、叱られて、叱られて、本物になる。耐えて、耐えて、耐えて、修行を成就してもらいたい。

そんなことを話していると、彼の目にいっぱいの涙がたまってゆきました。

その涙、忘れません。

御講が終わり、ご供養をいただくこともなく、彼はバス停に向かいました。またすぐ東京に戻らなければならないということで、本当に、報告のためだけに、わざわざ長野まで来てくれたことを知りました。

本当に、彼は、男です。

まだ、20才なのに、男の目をしてる。

彼の名は「大和」と言います。日本男児らしい、いい名前です。何としても、修行を成就してもらいたい。

来年、妙深寺の本堂で成人式をしてくれると聞きました。本当に、楽しみです。

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