2015年1月28日水曜日

京都佛立ミュージアム、次はこちらです!

いよいよ、あと数日で「ブラジルと仏教展」が終了します。

日水上人の彫像をはじめ、遠くブラジルからたくさんの貴重品、ご遺品をお借りしておりました。

延べ来館者数は5000名を超えて、本当に大好評のうちに終了することが出来ます。

確かに、新しい時代の息吹を感じることが出来ました。

この世界には、仏教という希望がある。

その希望を、多くの方々にお伝え出来たのではないかと思います。

そして、ついに次の企画展がヴェールを脱ぎます。

まさか、このような企画展が出来るとは思っておりませんでした。

ヒロシマ平和創造基金さま、広島国際文化財団さま、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)さまのご協力を得て、京都佛立ミュージアムの終戦70年 特別企画展を、始めさせていただきます。

浅葉先生に、つくづく感謝ー。

こうして、亀倉先生の名前をいただいているだけで、あり得ないことと感謝しております。

しっかりと、しなければ。

目下、世界中で戦争や紛争が頻発し、激化している状況です。

今こそ、戦争と平和を考えなければ。

とにもかくにも、後藤健二さんの、ご無事を祈っています。

いろいろな情報は錯綜していて、真実が見極められません。

それが中東、古来からの宗教、部族、戦争と言われればそれまでですが、後藤さんの解放を願うばかりです。

生きて、帰ってきてもらいたい。

とにもかくにも。

京都佛立ミュージアムの次。

どうか、よろしくお願いいたします。

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終戦70年特別展示 序
HIROSHIMA APPEALS POSTERS展
2015年2月24日(火)— 6月14日(日)

終戦から70年。戦争と平和を考える。
「京都佛立ミュージアム 終戦70年特別展示 序 HIROSHIMA APPEALS POSTERS展」
それぞれが自分の目と心で戦争と平和を、広島の祈りを、感じ、考えていただきたいと思います。

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亀倉雄策 Yusaku KAMEKURA
粟津潔 Kiyoshi AWAZU
福田繁雄 Shigeo FUKUDA
早川良雄 Yoshio HAYAKAWA
永井一正 Kazumasa NAGAI
田中一光 Ikko TANAKA
勝井三雄 Mitsuo KATSUI
仲條正義 Masayoshi NAKAJO
佐藤晃一 Koichi SATO
松永真 Shin MATSUNAGA
青葉益輝 Masuteru AOBA
浅葉克己 Katsumi ASABA
長友啓典 Keisuke NAGATOMO
遠藤享 Susumu ENDO
奥村靫正 Yukimasa OKUMURA
葛西薫 Kaoru KASAI
井上嗣也 Tsuguya INOUE
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「これからも、人類の理想に向かって。」

2015年。
終戦から70年目の年を迎えました。
私たちは「生きた仏教のミュージアム」として戦争と平和を考える企画展を開催しようと検討を重ねていました。
誰もが希求する平和。
しかし、戦争は何度も繰り返されてきました。
残念ながら、平和は戦争からしか学べません。
中立性を保ち、一人でも多くの方に戦争と平和を考えていただきたい。
そのような思索の中、日本を代表するグラフィックデザイナー・浅葉克己先生を通じて一冊の本に出会いました。
”HIROSHIMA APPEALS POSTERS 1983 - 2014”
まさに、答えはここに示されていました。
同じく亀倉雄策先生は、その本の冒頭で次のように述べられています。
「戦争というものは、いつの時代でも、どんな形の戦争にしろ、盲目的で身勝手で、独善的な正義がぶつかり合っているわけです。こうした独善的な正義の戦争が終わって40年の月日がたったいまになっても、戦争が好きだという人がいるのでしょうか。
私は、もうそんな馬鹿げた考えの人が存在しているとは信じられません。」(国際グラフィックデザイン団体協議会 第11回ニース大会での講演、1985年9月5日)
独善的な正義と正義の争いー。
あらゆる宗教が平和への理想と共に自戒すべき真実です。
亀倉雄策氏は日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の姿勢を言明されています。
「HIROSHIMA APPEALSポスターは、あらゆる政治、思想、宗教を超えて純粋に中立の立場を守ってのみつくられるものである。」
京都佛立ミュージアムは、こうしたJAGDAの姿勢に深い感銘を受け、クリエイティビティの頂点にある方々が平和と反戦の祈りをこめて制作されたポスターを展示させていただきたいと願い出ました。この京都・北野の地で、それぞれが自分の目と心で戦争と平和を、広島の祈りを、感じ、考えていただきたいと思います。
「これからも、人類の理想に向かって。」
ここに「終戦70年特別展示 序 HIROSHIMA APPEALS POSTERS展」を開催させていただきます。

京都佛立ミュージアム 館長 長松清潤

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亀倉雄策 Yusaku KAMEKURA
1915年新潟県生まれ。1938年日本工房に入社。戦後、日本のグラフィックデザインの第一人者として国内外で活躍。1960年日本デザインセンター設立に参画した後、1962年亀倉デザイン研究所設立。1978年日本グラフィックデザイナー協会の初代会長に就任。朝日賞、毎日芸術賞をはじめ国内外の受賞多数。1993年ニューヨークADC殿堂入り、1994年ワルシャワ美術アカデミー初の名誉博士号。1980年紫綬褒章受章、1991年文化功労者。代表作に、東京オリンピック公式ポスター、NTTやグッドデザインのシンボルマークなど。1997年5月11日逝去(82歳)。

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「ヒロシマ・アピールズ」とは

1983年、広島国際文化財団と日本グラフィックデザイナー協会は、人類最初の原爆の惨禍を体験した広島の祈りと願いを、世界および国内の市民に広く伝えるため、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターを共同制作し、国内外に広く頒布することで平和を呼びかけるキャンペーン「ヒロシマ・アピールズ(広島は訴える)」の構想を発表しました。
同年、記念すべき第1回目の「ヒロシマ・アピールズ」作品として、当時JAGDA会長だった亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表されると、美しさと品格を備えながら平和・反戦の祈りが強く込められたポスターとして大きな反響を呼びました。
その後、1989年の第7回まで、日本を代表するグラフィックデザイナーであるJAGDA会員1名が、あらゆる思想、政治、宗教にとらわれない、純粋に中立な立場で、毎年1点ずつ新しい「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを無償で制作し、原爆記念日にあわせて歴代の広島市長に贈呈してきました。
アピールズ・ポスターはB1サイズ(1,030mm×728mm)で制作され、自治体や教育機関、医師会などに頒布されるとともに、一般にも販売されました。また、核兵器廃絶に向けて世界各国の都市が連帯する「平和市長会議」の参加都市に贈られ、1985年にスイス・ジュネーブでの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展や1997年の欧州ヒロシマ展でも紹介されました。
この「ヒロシマ・アピールズ」の活動に賛同した多くのJAGDA会員も自主的に平和ポスターを制作し、アピールズ・ポスターとともに「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示され、さらに海外のデザイナーも参加した「日米平和ポスター展」「平和ポスター国際展」は、世界各国で展示されるなど、大きな広がりをみせました。
2005年、戦後60周年を機に、一時中断していた「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作を再開し、毎年1点ずつ、2014年までに新たに10作品(通算17作品)が制作されてきました。再開後のポスターも毎年広島市長に贈呈されるとともに、広く販売、頒布され、世界に向けて「ヒロシマの心」をアピールし続けています。なお、2013年より、ヒロシマ平和創造基金も「ヒロシマ・アピールズ」の主催団体としてプロジェクトに参加しています。

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終戦70年特別展示 序
HIROSHIMA APPEALS POSTERS展
2015年2月24日(火)— 6月14日(日)

開館時間 平日 10時〜16時 土日祝 10時〜17時
入場料 無料 どなたでもご自由にご観覧ください。
休館日 月曜日 ※但し、月曜日が祝祭日及び25日のときは開館。翌日を代休日とします。
会場 京都佛立ミュージアム 京都市上京区御前通一条上ル東竪町110 
TEL 075-288-3344 info@hbsmuseum.jp

主催 京都佛立ミュージアム
後援 本門佛立宗
協力 ヒロシマ平和創造基金 / 広島国際文化財団 / 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)

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