1890年ごろ、アメリカインディアンのある酋長が大統領に書いた手紙。
「この土地の最後のバッファローが殺され、最後の魚がとられ、最後の森がなくなり、最後の川が毒されたとき、お金は食べられないということが分かるだろう」
オーストラリアにある世界遺産で世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)の大半が、今後20年以内に死滅する恐れがあると警告する報告書が発表されました。気候変動による海水温の上昇が加速しサンゴの大量白化現象が世界規模で起きています。グレートバリアリーフでは史上最悪の規模で、すでに全体の93%に被害が出ているといいます。
「パリ協定」などの遵守が呼びかけられ、伊勢志摩サミットでも議論されるようですが、根本的に、今現在人類が共有しているシステムでは、対応できない、間に合わないと感じます。
夏を前にジカ熱の世界的な広がりが懸念されていますが、この恐ろしい病気は遺伝子操作によって生まれた蚊が媒介となって広がったというレポートもあります。
フランケンシュタインのお話のよう。
米ミズーリ大や英社などの研究チームは伝染病を発症しない豚を開発したことを発表しました。発病を促すタンパク質を豚の体内で作り出さないことに成功したそうで、早ければ5年後に商品化されるといいます。
一方で、多くの人を苦しめているアトピー性皮膚炎の原因遺伝子を解明したという報道もあります。理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター疾患遺伝研究チームなどの共同研究グループが、アトピー性皮膚炎発症のメカニズムを解明し、発症の予防方法を発見したというのです。
素晴らしいと思うけれど、遺伝子操作(編集)によって生まれた生命の一つひとつは、幸せかな。
僕たちは、幸福になるのか、不幸の始まりなのか。
コントロールできているようで、コントロールできていない。
そんなことばかり目につきます。
世界を覆う経済システム、多くの政治システムでは、世界的な危機に対応しきれないし、解決できないのではないかな。
多くの人が「民主的」だと思っている今のシステムは、民主的ではなく、これからもっと民主的ではなくなるだろうから。
今のシステムは、○○○○にとって、最も利用しやすい。
今後、もっと利用しやすくなる。
だから、このままでは、無理だと思うのです。
全く、別の角度から、全く異なる、新しい自分たちの在り方を、見つけなければならないと思います。
新しいシステム、新しいシステムそのものを見つけなければ、無理だと思います。
おぼろげに、新しい世界が見えます。
イヴォン・シュイナードの言葉。
「おそらく、人類という種は役割を終えつつあり、そろそろ姿を消して、できればもっと知的で責任能力のあるほかの生命体に座を譲る時期なのだろう。」
「憂うつにならないためには、とにかく行動を起こすことだ。」
短い時間ではありましたが、学ばせていただきました。
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