懐かしい写真を見つけました。
帰りの新幹線の中で、じっくり見てみました。
9年前、2007年の写真です。
今日、午後の御講席だった、渡辺さん。
和長さんは海の男でした。
その最晩年の頃のことを、今日、思い返しました。
ブログも見つけました。
http://hbs-seijun.blogspot.jp/2007/12/blog-post_10.html
佐久平から豊浦さんのお席まで20分ほど。
大浅間の麓、ものすごく自然が美しいところで、びっくりしました。
また、ご宝前の荘厳さにも感激いたしました。
本晨寺の南ブロックの皆さんがたくさんお参詣くださり、ありがたかったです。
みんなで記念写真を撮りました。
そして、豊浦さんのお宅から車で上田まで。
NHKの大河ドラマ『真田丸』の影響で上田城の駐車場は車がいっぱいでした。
渡辺さんのお席に着くと、妙深寺長野別院の皆さまがお参詣くださっていました。
現在、毎週1回、合流に向けた準備会議を開いてくれています。
難しいご奉公ですが、時間をかけて、ご信心で、ご弘通を第一として、しっかりと御本意に適うよう進めてまいります。
長野教区の御講で感激したのは、95才の奥野さんご夫妻と92才の鳴海さんの3人が、最前列でピタッとお参詣くださっていたことー!!!
3人合わせると、もはや300才に近い、282才ですよー!!!
しかも、健康寿命で、バリバリにお元気です。
いっつも、ご信心第一、ケラケラと笑顔や笑い声が絶えず、とっても明るい、ありがたいー。
やっぱりお手本、目標ですね。
それにしても、和長さんの写真を見返し、感慨深いです。
大切な方々と、いろいろなご奉公、いろいろな時間を過ごしてきました。
かけがえのない時間でした。
フィクションなし。
すべてノンフィクションの、人生の、真実の物語。
下記、昔々2007年のブログの記事でーす(いつもながら長いので興味無い方はすっ飛ばしてくだされー)。
-----------
長野から深恭師の車で40分ほど走り、和長さんのお宅にお助行に行かせていただいた。和長さんは、8月~9月にかけて検査を受け、末期の食道癌と診断された。私は、和長さんの体調の変化を春頃から感じていて、だからその状態を聞いた時には本当に悔しかった。
駅までお迎えに来てくれた和長さんに、何度も病院に行くことを勧めた。どうしても「咳」が気になっていたのだ。次の時に、御講席後のご供養の際に、むせるようにして立ち上がられた。その時には、本当に病院に精密検査に行ってくれるようにお願いした。和長さんのお仕事は「船乗り」だったのだ。海の男、病院は大嫌いなのだろう。それでも、行ってくれて、そして、病名が分かった。
本人もよく知っておられるので、ここに書かせていただくが、診断されたステージは「Ⅰ」でも「Ⅱ」でも「Ⅲ」でも「Ⅳ」でもなく、「Ⅳ」の上の「b」であった。ご本人も奥さまの音美さんも愕然としたと思うが、私たちも本当に愕然とした。しかし、その後で、「いや、そんなことでへこたれていても仕方がない」と思い直し、深恭師のお助行もあって、ご家族は全員が前向きに、特に根性の座った和長さんが一番前向きだった。
9月19日、私は最初の治療を行うために入院していた和長さんをお見舞いした。病院の玄関に音美さんが迎えてくださった。病室のベッドの上に和長さんが座っておられた。病状を説明した紙がベッドの上のテーブルに置かれていて、進行性の癌であることと、ステージについても読ませていただいた。
「やるしかない」。和長さんは、淡々としておられた。首には放射線治療用のサインがマジックで書かれていた。そう、そこから治療がスタートしたのだ。帰り際、抱き合って、少しだけ泣いた。
そして、11月。和長さんは元気に御講席にお参詣、そして体験談の発表。てっきり、お助行していた全員がげっそりと痩せて元気のない和長さんを想像していたのだが、元気に、それは見事に、治療の経過報告と、お助行してくださる皆さんへの感謝の言葉、そしてこれからのことを話してくださった。隣で岡田さんが泣いていた。
その御講席の後でも、和長さんのお宅にお助行に寄せていただいた。また、新しい治療が始まるということだったし、何としてもお宅で御題目をお唱えさせていただきたいと思って。1本のお線香、お看経させていただいて、記念写真をパチリ。何か、一番私が緊張しているようだ。顔がこわばってる。
12月の御講には和長さんはお参詣出来なかったのだが、日曜日だったのでサプライズお助行。突如現れた僕たちにビックリ。ごめんなさい、和長さん。元気な和長さんは玄関先で灯油を移し替えていたのだが、「ビックリしてこぼしちゃった」と言っておられた。ごめーん、灯油高くなってるのに~(笑)。
でも、本当に元気そうで有難かった。「髪の毛が薬で抜けてきたー」って言っておられたけど、元気元気。一緒に1本のお看経、元気に出来たもんね。ありがたい。
そう、この時、お看経を終えて携帯電話を見ると京都からメール。「自分で命を絶ちたいと予告メールが入ったので、大至急連絡下さい」と。なんのことだが分からなかったのだが、和長さんとお話しする間もなく、そのまま電話させていただいた。いま、命を絶とうとしている人の方を優先。もしかすると、一刻一秒を争うかも知れないし。それにしても、癌という恐ろしい病気と闘う人を応援するご奉公もあれば、自分から命を絶ちたいという人を押し止めるご奉公もある。それが同時にあるというのは何とも複雑だ。
そのお電話が終わると、もう新幹線の時間。全く和長さんとお話しできなかった。この自殺の予告メールの件については淳慧師にご奉公していただいて、完全対応。すぐに、その方の家まで飛んでくれた。ありがたい。すごい、地球防衛軍は。
そして、玄関先で写真を撮るのを忘れていたので、素敵な和長さんと音美さんご夫婦をパチリと写した。元気そう。帽子、似合うよ、和長さん。
慌ただしいご奉公で申し訳ない。ブログの更新もままならぬ。
でも、本当に有難かった。これからもご祈願を続けます。頑張ろうね、和長さん、音美さん。
0 件のコメント:
コメントを投稿