2017年3月21日火曜日

人類共通の普遍的な文化へ

トランジットがつらい。今回も5時間ほどバンコクで待たなければならなかったー。


それでも、何とかあと2時間まで来た。


ネパールでみんな待ってくれているし、毎回毎回が、薄氷の上を踏むような最前線だから、何とか行かせていただいて、その基盤を確かなものにしたい。


こうして海外弘通に出ていると、いろいろなことを感じます。


当たり前のことなのですが、とにかく、世界は大きく動いていて、いろいろな人がいて、いろいろな人生があるということ。


この当たり前のことが、内向きだと、分からなくなってしまう。


自分も、きっとそうなっています。


それでも、こうしてご奉公の機会を与えていただいて、世界を代表するハブ空港の一つの中で行き交う人々を見ていると、とても勉強になります。


私たちのお手本、不軽菩薩の修行は、世の中、人の中に飛び込んだご奉公でした。


お祖師さまは、山の中、林の中にこもっていてはいけないとお教えくださっています。


もちろん、法城を守るために内側を固めるご奉公は絶対に必要なのですが、お教化やご弘通を願って、外を見て、外に出ておかないと、感覚がズレてゆく。


いま、世界は混沌としていますね。


ここから先、真っ暗な感じもします。


でも、僕はここにいて、感じます。


保護主義や排他主義の台頭が指摘され、世界的な右傾化が懸念されていますが、僕自身この便利な交通網やインターネットを利用して世界中の人と交流したり、スリランカやブラジル、インドやネパールに行かせていただきながら、世界は産みの苦しみにもだえながら、地球を包む普遍的な文化や思想に向かって、進んでいると思うのです。


これから人類みんなが築いてゆく、普遍的な文化。


これから人類みんながたどり着く、普遍的な思想。


その思想こそ仏教であり、その宗教、信仰こそ本化の仏教ではないのかな。


滅ぶのが先か、そうした文化や思想を知り、それを人類自身が生み出すのが先か、どうやらネガティヴな方が強そうだけど、必ずやそこにたどり着くでしょう。


感じているし、信じてます。

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