明日、3月5日午後2時から、京都佛立ミュージアム主催『東日本大震災七回忌追悼公演 津波ヴァイオリンコンサート~「忘れない」という復興支援~』を開催いたします。
約2万人の方々がなくなった東日本大震災。40万人以上の方々が避難生活を余儀なくされました。
3月11日で6年目。犠牲者やご遺族にとっては第7回忌にあたります。
これまで『ハチドリのひとしずく』をテーマに、京都佛立ミュージアムは東日本大震災と向き合って参りました。
今年、この特別な節目に、勇気を出して、ご縁をいただいた中澤さまご夫妻に、津波ヴァイオリンによる演奏会をお願いさせていただきました。
大変お忙しい中、ご快諾をいただき、明日の開催となったのです。
陸前高田で被害にあった流木で製作された津波ヴァイオリンの音色に耳を傾け、心を震わせて、「忘れないという復興支援」を考えていただければと思います。
津波ヴァイオリンの製作者・中澤宗幸さまからお話を伺い、奥様でヴァイオリニストの中澤きみ子さまに演奏していただきます。ピアノ伴奏は、丹内真弓さまをお迎えします。
是非とも、何としても、ご来館いただきたいです。
もう一度、みんなで思い返しましょう。
もう一度、みんなで心を一つにしてみませんか。
【プロフィール】
中澤宗幸(なかざわ・むねゆき)
兵庫県の山林業を営む木材店に生まれ、木と音楽の中に育つ。
1980年、東京にアトリエを構え、ヨーロッパの歴史ある楽器商、名工との交流の中で楽器の知識を広め、修復技術等の研鑽を積む。現在まで国内外の演奏家の楽器の修理、メンテナンスの仕事に従事。
1983年、長野県上田市に中澤ホールをオープン。国内外のアーティストを迎え、コンサート、古楽器の展示、音楽祭等をプロデュース、地域の芸術文化活動の輪を広げる。
2004年、カンヌ芸術祭に新作ヴァイオリンを出品、コート・ア・デュール賞受賞。
2011年、兵庫県知事より文化功労賞受賞。
2012年、東日本大震災による瓦礫からヴァイオリンを製作。鎮魂と記憶に留める運動「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトを展開。
著書に『いのちのヴァイオリン』『ストラディヴァリウスの真実と嘘』、『魂柱の歌』等。
中澤きみ子(なかざわ・きみこ) ヴァイオリニスト
新潟大学を卒業。ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院にて研鑽を積む。
1991年にウィーン室内管弦楽団のメンバーと「アンサンブル・ウィーン東京」を結成し、現在も活動を続けている。
2000年、文化庁芸術家海外派遣員としてオーストリア・ウィーンに留学。その後、ウィーン室内管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演。2007年にはアントルモン指揮スーパーワールドオーケストラ全国ツアーでソリストを務めた。
2011年から5回にわたり「モーツァルト+1」と題して、モーツァルトの誕生日にリサイタルを開催し、イタマール・ゴラン、アンサンブル・ウィーン東京、宮田大らと共演し、好評を博す。CDも数多くリリース。特にモーツァルトのソナタ全集(ピアノ:イェルク・デムス)及び協奏曲全集(アントルモン指揮・ウィーン室内管弦楽団)等が高い評価を受けている。また、演奏活動のかたわら、国際コンクールの審査員や、国際音楽祭の講師として招聘され、後進の指導にも高い評価を得ている。2005年から2015年まで尚美学園大学、大学院客員教授を務める。震災後、ライフワークとしてTSUNAMIヴァイオリンの演奏にも熱心に取り組んでいる。使用楽器:ストラディヴァリウス「ダ・ヴィンチ」1714年製(宗次直美氏より貸与)オフィシャルサイト http://kimiko-vn.net/
丹内真弓(たんない・まゆみ)
東京音楽大学ピアノ科卒 ヤマハ音楽院卒。
クラシックから、ジャズ、ラテンまで幅広く網羅する、ピアニストとして活動。
作、編曲も手掛け、神奈川県民ミュージカルには10年間にわたりオリジナル曲を提供。
フィルハーモニア室内管弦楽団ピアニスト。教材用レコーディング、楽譜出版物多数。主な出版物にリットーミュージックより「ピアノ基礎トレ365日」「オケと弾くクラシックピアノ」ドレミ楽譜出版より「ラウンジピアノセレクション」ヤマハプリント楽譜にも多数掲載されている。全日本ピアノ指導者協会会員。ピアノ指導者のためのセミナーや講座、ワークショップも各地で行っている。ピティナピアノステップアドバイザー。音楽之友社「ムジカノーバ」には定期的にアレンジ掲載始まる。近年、伴奏者として、ソリストにアレンジ提供も多数行っている。
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