2007年8月21日火曜日

吏絵ちゃんが来てくれる

 24日、京都から横浜まで吏絵ちゃんのご家族が来てくださる。京都から車で来られるとのことで、毎朝ご祈願をさせていただいている。吏絵ちゃんが体調を崩すことなく横浜に来られますように、道中が安全でありますように、と。

 今朝もお参詣の方々にご披露させていただいた。24日朝6時30分からの門祖総講に吏絵ちゃんご家族6名がお参詣されるということと、是非とも大勢のお参詣をしていただきたいこと。出来れば、吏絵ちゃんと同じ年頃のご家族がお参詣してくださると有難いと思う。これまでお助行してくださってきた方、同じ年頃の子どもを抱えておられるご家族、そういう方々みなさんにお参詣していただきたいと思う。

 妙深寺の方々は、この2年間毎朝のお助行で吏絵ちゃんの闘病平癒・病気全快を御祈願くださっていた。しかし、実際にお会いするのは今回がはじめて。心ある方は私と同じようにドキドキしているだろう。

 2年前にお助行と御祈願が始まったことは既に書いた。妙深寺のみなさんが吏絵ちゃんを身近に感じるようになったのは、横浜国立大ホールで開催された佛立開講150年奉讃記念大会「グランデ・ファミリア」からだと思う。

 この大会は、「家族」というテーマを掲げて開催された。立教開宗750年のご奉公では、寺内の内容充実を目指して神奈川布教区の各寺院で法要を営んだ。なぜなら、どうしても一つの場所に集まって行う大会(法要)というのは代表者が出て終わり、という風になりがちだから。各寺院で奉修させていただく方が、当たり前だが参詣者(参加者)は多い。しかし、佛立開講150年のご奉公では、みんなの力を一つに集めて、総力を結集したものにしたいということだった。

 開導聖人がなぜ本門佛立宗を開講されたのか、その教えはどのようなものか。それを実践すると、人や家族はどのようになるのか。限られた時間の中で体感してもらいたい。そして、ご開講から150年を経た私たち一人一人が、この教えに出逢えたことに誇りや喜びを感じ、佛立信心を再発見していただいたい。考えに考えて、開催されたのが「グランデ・ファミリア」だった。そして、各寺院の御住職やお教務さんは黒子やサポートに徹して、ほとんどご信者さんの手によってご奉公が進められ、途方もない目標だったが5000人の参加者が集い、大法要・奉賛記念大会は開催された。

 その大会の中で数多くのご家族を紹介した。ブラジル、イタリア、スリランカの私たちの家族。そう、御仏の教えをいただけば、全ての人がファミリーであり、特にご信心で結ばれた人たちは国境や人種が違っても本当の意味での家族なのだから。思いやり、いたわり合い、御題目で一つになれる。 「グランデ・ファミリア」とは「大きな家族」「偉大な家族」「素晴らしい家族」を意味するブラジルの言葉、ポルトゲスからいただいた。

 そして、神奈川県下のお寺を代表して相模原・妙現寺のご家族を紹介させていただいた。

 このご家族は、お父さんが重い腎臓の病を抱えられていた。いつも元気いっぱいのお父さんが突如として救急車で病院に運ばれ、お母さんもそれに付いていってしまった。子どもたちは3人。泣きながら御宝前に御題目をお唱えして待っていたという。その子どもたちの心が尊い。

 「家族」ということを考える大会の中で、お父さんを思う子どもたちの気持ち、そして御宝前に向かい、お父さんのために祈った子どもたち。子どもたちの泣いている姿に、私たちは本当に感激した。親を思う子どもたちの気持ち、祈る場所がある家庭が。

 お父さんはお医者さんがびっくりするほどのスピードで回復した。腎不全との診断だったようだが、そこから見事に回復してくれた。お父さんが一人でしている床屋さんだから、お父さんが倒れたら生活も大変になってしまう。でも、お父さんは元気に仕事を再開。今では隣のお店のスペースまでも自分のお店として改修して、逆に仕事も上手くいっているという。毎回、相模原・妙現寺のお会式にお参詣すると、泣いていた子どもたちが元気にご奉公してくださっている姿を見ることが出来る。

 あの時、「これからは何でも言って欲しい」と泣いていた子どもたち。いつも元気なお父さんが倒れてしまったことで、「今まで甘えていてごめんなさい」「これからはもっとお手伝いします」「私も家族のためになれるから」という気持ちを表して、涙をポロポロこぼしていた素敵な子どもたち。ご信心は本当にありがたい。

 そして、このご家族の次に、吏絵ちゃんのビデオを流した。吏絵ちゃんは12才で白血病を発症して、ご家族も苦しんでおられること。何より、元気だった吏絵ちゃん自身がとても苦しんでおられるのではないか。神奈川県下のお寺では、この大会の前から吏絵ちゃんのために御祈願をしてくれていた。私たちに出来るのは、「佛立家族」である吏絵ちゃんのために、遠く京都で闘病している吏絵ちゃんのために祈ることだけなのから。そのお助行・御祈願についての御礼を吏絵ちゃんのご家族がビデオで語ってくださり、吏絵ちゃんもビデオに出てくれて最後に会場のみんなに手を振ってくれた。司会をしていた杉崎さんの涙、印象に残っている。本当に気持ちを一つにしてくれるのは、苦しんでいる方への思い、御祈願、御題目。だから、遠くの方のためにも御祈願をさせていただく。

 吏絵ちゃんは、数々の御利益をいただいて白血病という恐ろしい病を乗り越えた。しかも、お父さんが言っておられたが、普通のお子さんは治療の前に熱が出たりして治療を延期したりすることがあるのだが、吏絵の場合は全くそれが無かったという。強い抗ガン剤などを使うので、副作用で体調を見ながら治療のタイミングを管理しなければならないからだ。しかし、吏絵ちゃんの場合は、全ての治療が不思議とうまくいく。流れが良く、治療を延期することがなかったというのだ。まさに、ご信心のおかげ、みなさんの御題目のおかげ、と。

 この6月末で、治療担当医の方から「もう現段階での治療はありません」と言われたという。何回かのクールで抗ガン剤治療をしてきて、数値を見た結果、白血病患者としての治療はもう無いということ。何と有難いことだろう。24日、そうしたお話を聞けること、一緒に、家族の一員として、ご祈願・お助行してくださった方々に聞いていただきたい。この有難い現証を。本当の仏教徒としての家族のお話を。

 実は、吏絵ちゃんにはスーパー・スペシャルなプレゼントを用意した。7月に京都で吏絵ちゃんに会った時に、「好きなタレントさんとかいるのかな?」と聞いた。その時、私は知らない方だったが、「溝端淳平(みぞばた じゅんぺい)さん」と名前だけ教えてくれた。「世界ウルルン滞在記」に出演されている方とのこと。ひろし君にすぐに依頼。サインとメッセージを吏絵ちゃんのためにもらいたい!と。すると、何とひろし君は溝端淳平さんの色紙と生写真を持ってきてくれた!しかも吏絵ちゃんへのメッセージ付き。これを渡したら喜んでくれるだろうなぁ。

 来てくれるまでは秘密にしよっと。あっ、ブログに書いてしまった。あちゃー。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

吏絵ちゃんへ

ようこそ横浜妙深寺へ!!

今日は飛行機、明日は電車

今日は飛行機を使わせていただいて、明日は小倉駅から新幹線、京都駅でサンダーバードに乗り換えて敦賀、敦賀で北陸新幹線に乗り換えて長野へ向かう予定です。 小倉から京都は591キロで148分、京都から敦賀は94キロで52分、敦賀から長野は353キロで110分だそうです(乗換案内さんが教...