2020年7月21日火曜日

京都佛立ミュージアムのウイルス対策









この度、京都佛立ミュージアムは、現時点で日本最高性能、トップクラスの光触媒コーティング剤によって抗菌施工を施していただきました。


すでに何度か書き、開導会でもご披露させていただきましたが、日本中、世界中を揺るがす新型コロナウイルスの感染拡大にあたり、図らずも妙深寺の青年たちが最前線に立ちました。


株式会社ユニゾンです。


まだ新たなウイルスの実態が分からない、まるでゾンビの映画のような社会情勢の中で、彼らはダイヤモンド・プリンセス号の除菌作業に入りました。さらにその経験から長崎のコスタ・アトランチカ号の除菌作業にも招集され、危険な現場での実績を最前線で積み重ねてゆきました。


いつの間にか彼らは、新型コロナウイルスとの戦いの中で名を知られるようになりました。そして、彼らを中心に新型コロナウイルスと戦うための知識や技術やプロダクトを持つ団体や企業が集まりました。


クラスターの発生した場所での除菌作業や特殊清掃の現場の帰り道、彼らは妙深寺にお参りします。そのお参りの前後に、妙深寺を会場として会合を持つようになりました。私も末席に座らせていただいて、新型コロナウイルスと戦う最新の情報や抗菌や除菌の方法について勉強させていただくことが出来ました。


5月末、ミュージアムの再開館を目指して、ハイブリット光触媒の施工をお願いしようと考えました。これは、あの時すでに第二波、第三波が断続的に必ず発生していくこと、それに振り回されないためには施設として最善の準備をしておく必要があると言われていたためです。そうでなければ永遠に開館と閉館を繰り返すか、延々と立ち止まったままの状態が続く、ということでした。


個人の予防、うがい、手洗い、マスクの着用はもちろん、不特定多数の人が訪れる店舗や施設、イベント会場などは、受け入れる側として最善の対策を講じておくことが不可欠な時代となります。緊急事態宣言の中、対策費用を地方自治体が一部負担くださることも打ち出され、後押しになりました。


6月に入り、光触媒による抗菌コート施工について数社から見積もりを取り、終戦75周年特別展を控えた再開館に向けて稟議をお願いし、実施を検討していました。しかし、実際の再開館までにはタイミングを逸してしまいました。この時間がむしろ最善の道を選ぶのに必要でした。


実は毎日のように大きな動きもありました。ユニゾンを中心に新型コロナウイルスと戦う技術集団を集めた社団法人を設立することとなり、同時にユニゾンの彼らを育てた小泉氏から国立大学法人 九州工業大学の工学部物質工学学科応用化学教室の横野(おうの)照尚教授が開発された「Dr. Ohno」を紹介いただいたのです。


Dr. Ohno」は可視光応答型酸化チタンを使用した次世代光触媒コーティング剤で、一般的に使用されている窒素添加酸化チタンとの比較では4倍の性能があり最高性能トップクラスの溶剤です。 拭き取らず、洗浄しなければ、1度塗布・施工するだけで光(室内光等の弱い光でも性能発揮)が当たるたびに除菌・抗菌・化学物質・消臭効果が発揮されるものです。社団法人が設立されることで、この日本最高峰の抗菌溶剤による施工ができることになりました。


彼らが設立した「一般社団法人 日本防疫技術協会(JBTA)」は「一般社団法人 除染作業管理協会」や「一般社団法人日本衛生空間推進協会」と業務提携し、「ポスト・コロナ」「ウィズ・コロナ」の時代に安全をもたらすことを目的としました。


結局、京都佛立ミュージアムはこの最高峰の溶剤で施工を行っていただけることとなりました。ソニー研究所などの無菌室施工も行っている社団の参画企業、株式会社 三成の技術者の方々に2日間にわたって施工していただきました。大変に申し訳ないことですが、通常の施工費用からすると半額以下で実施していただきました。当初は1階のミュージアムのみの施工予定でしたが、溶剤があるとのことで3階の宗会議場の抗菌コートまでしてくださいました。来週、宗会が予定されておりますので、本当にありがたかったです。


現在も感染者は増え続けています。政治や行政の迷走には呆れるばかりですが、国民にとっては死活問題ですのでやれることをやっていかなければなりません。どこかから落ちてくる果実を待っていても仕方がありません。このままでは国が滅びます。


新しい技術、確かな技術もあります。市民レベルで、草の根から、できることから、やるべきだと思います。現に、ユニゾンの青年たちは、ゼロから最前線に立ち、勝ってきています。


今回、京都佛立ミュージアムは抗菌コートをしていただきました。第二波、第三波、これからどうなってゆくのか予想できません。しかし、具体的な対策が講じられていないため、感染者数が減っていく要素が見当たりません。これからも増え続けてゆくと思われます。


不特定多数の方々を迎える施設として、少しだけ安心できました。


彼らは施工前に各所の菌の量などを測定してくださっており、施工前と施工後の数値も出してくださいます。施工効果が目に見えない分、こうした数値をしっかりと出して効果を検証して報告くださり、大変にありがたいです。


ATPふき取り検査器・ルミノメータ。数値単位はRLU


ミュージアムでは入口の受付カウンターの数値が若干高く、最も高かったのはエアコンのフィルターでこちらも洗浄後に光触媒を施していただきました。エアコン フィルターは700後半の数値から塗布後は30、明日には0になると、壁面も30ほどが0に、受付カウンターも100を超えていましたがほぼ0に近い数値となりました。時間をおくとさらに効果が発揮されるとのこと。宗会議場まで施工していただき、本当にありがたいです。


これからも京都佛立ミュージアムは開館時と閉館時に除菌作業を行い、毎日適宜にドアノブなど触れる場所の除菌を行いウイルス対策に万全を講じます。


よろしくお願いいたします。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

凄いの一言です‼️有難い‼️まさしく災い転じて福となすですね😁地方の同業の若きし誇りです‼️合掌

Lebron John さんのコメント...

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今日は飛行機、明日は電車

今日は飛行機を使わせていただいて、明日は小倉駅から新幹線、京都駅でサンダーバードに乗り換えて敦賀、敦賀で北陸新幹線に乗り換えて長野へ向かう予定です。 小倉から京都は591キロで148分、京都から敦賀は94キロで52分、敦賀から長野は353キロで110分だそうです(乗換案内さんが教...