2014年6月24日火曜日

悪い出来事をどう受け止めるか

日曜日の朝、真夜中にスリランカ青年会のハシャーンが事故に遭ったと聞きました。

センターから彼女を送った帰り道、バイクで転倒したそうです。病院で治療を受けて帰って来ていましたが、驚きました。そのまま御講のご奉公も元気に出来ていたので、安心しました。

御講ミーティングの合間、お昼過ぎ、日本でもご信者さまが事故に遭ったという知らせをもらいました。

センターラインをはみ出してきた対向車と正面衝突したということでした。まだ一人の方は予断を許さない状態とのことですが、正面衝突ですから九死に一生、御法さまのご加護をいただいたに違いありません。

法城をお預かりしている以上、予期せぬ悪い出来事が起こるのは、いつも想定し、覚悟しているつもりですが、お二人の名前を呼ぶと顔が目の前に浮かび、思わず何度も何度もその場で御題目をお唱えしました。

まずは、大難を小難としていただきました。そして、日本でも、みなさんでお助行してくださったそうです。手術の成功、有難かったです。

スリランカでも、日本でも、同じように、同じタイミングで、事故がありました。

夕方、またメールが来て、この同じタイミングで、妙深寺の教務が自転車で転び、ケガをしたという知らせが飛び込んで来ました。重なるものです。

お教務さんまでにアクシデントが及んでいるのですから、このお知らせは重く、強いものです。

老いも若きも定めなく、何があるか分からない、明日があると思うな、次があると思うな、日々真剣に功徳を積み、本当のご信心をさせていただいておかなければ、罪障の深い凡夫が仏道を成就することなどないということ。

恐ろしい事故、アクシデント、トラブル、問題が、大きな御利益となるように、ご宝前にお縋りするばかりです。

その出来事には、意味があります。そこから、何かを学び取り、感じ取り、改良するしかありません。

今朝、7時前に羽田空港に着きました。

スリランカに48時間、シンガポールに15時間、功徳をギュッと詰め込んだ出張となりました。

シンガポールでは、角口さんと清田さん、浩一くん、タリンダ、イーリンちゃんが集まって、みんなでお助行の一座、ご祈願の一座を勤めさせていただきました。

みんなで、事故に遭われた方々の速やかな回復を願い、ご祈願の御題目をお唱えしてくれました。

ある時、今から7年くらい前ですが、スリランカのアベイ氏が言っていました。

ある女性から、教化ミーティングに出かける前に、ガラスが割れて、そのガラスを踏みつけてしまい、たくさん血が出て歩けなくなったと電話が来ました。

その人は「こういう悪い出来事があったから、行かない方がいいという何かのサインだと思うのです。」と言いました。

すかさずアベイさんは彼女に言いました。

「それは間違いです。それはあなたの思い込みです。自分の悪いカルマを忘れてはなりません。」

「ブッダが悟りを開く前に、何が起きたか、どんなことがあったかを考えてみてください。様々なトラブルがブッダを見舞いました。彼が悟りを開かないように、あらゆる出来事が彼を邪魔したのです。ブッダはそうした邪魔、トラブルにも脅しにも誘惑にも屈せず、前に進み続けたから、だからこそ悟りを開かれたのです。」

「いま、謗法と罪障の深い私たちが、トラブルやアクシデントに見舞われるのは、むしろ当然です。今の自分を肯定して、いいことや悪い出来事を自分で占っても全くの間違いです。トラブルの中にこそ、謗法と罪障があります。これをご信心で乗り越えれば、そこに罪障消滅、功徳があります。足を引きずっても、来てみなさい。」

そのように、断固として、伝えておられました。

私は、そのお話が忘れられません。常々教えていただいていたことですが、深く納得しました。

みなさんは、トラブルに見舞われた時、ネガティブなエネルギーに囲まれた時、悪い出来事が続く時、アクシデントが起こった時、病気になったり、辛く、苦しい状況になった時、どのように受け止めていますか?

アベイさんが言っているように、悪い出来事や状況を、ご信心で受け止めることが出来るようになったら、悟りを開くことは全くできませんが、全くの別世界が広がってゆきます。

この、自分の目の前に広がってゆく別世界を、体験し続けてゆくことが、ご信心の醍醐味です。

ここに、来て欲しい。

自分の、生命の、成長を、俯瞰して見れるようになります。

ですから、あまりにも唐突な事故、アクシデントやトラブルですが、みんなでお助行させていただいて、思いやり、いたわり合い、改良を誓って、罪障消滅を願って、前に進むしかありません。

その出来事が、功徳の道、御利益の道へ続くのです。そうしなければなりません。

さらにシンガポールに、もう一つ大変な知らせが飛び込んで来ました。

あるご家族の危機。これまで蓋をしてきて、何とかなると思っていたことが、何ともならなくなるという結果を、目の前に突きつけられたとのこと。

帰国後、そのまま本堂に上がり、ご宝前にご挨拶させていただき、受持教務から報告を受けて、ご家族と面会し、お話させていただきました。

全部、本質は一つです。

お折伏させていただきましたが、罪障の深い凡夫の尺度でご信心をはかってはいけないということです。

変な優しさは、救いにならない。

真っ正面から受け止めるべき時があります。

いま出てきた結果には、必ず原因があります。

その原因を知り、あらためて罪障の深い凡夫の、功徳の積み方、ご信心の仕方を振り返ることが大切だから。

ギリギリの、厳しい状態ですが、目を反らしていたものを見て、蓋を開け、お互いに向き合い、理解も治療もしてゆかなければなりません。

そのためには、ここ一番、ご家族みんなのご信心を、ピンと張っておかなければなりません。ゆるめたら、何にもならないのです。

そういうことが続きます。

無事に、帰国は出来ました。

今日は午後に神奈川布教区の住職会が開催されます。大切な会議です。

それぞれのご祈願を続けながら、無事にご奉公させていただけますように。

南無妙法蓮華経。。。

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