2016年6月30日木曜日
2016年6月29日水曜日
格差社会
一昨日、横浜港の外れですごい豪華客船を見ました。
あれだけ大きいと、残念ながら横浜ベイブリッジをくぐれないので、港外の埠頭に停泊をしたのですね。
ふと、考えます。
僕の見ている世界各国、日本でもいろいろな地域や場所に行き、たくさんの人びとと出会い、そのお話を聞いてきて、こんな豪華客船に乗るとか、それを眺める世界にいるような人は、本当に少ないということを痛感します。
いや、少ないのが問題ではないな。
スポーツをやってきたので、全員が勝者になれないことは分かります。
冷たいことかも知れないけれど、厳しい勝負の世界では、誰かが勝てば、たくさんが負ける。
当たり前のことだから。
しかし、同時にスポーツで大切なことは、厳しいからこそみんなにチャンスがあることを証明し、確保するルールが大切なのです。
いま、どんどん格差が広がっているのは、このルールが曖昧になり、このレギュレーションがおかしくなっているからではないのかな。
親の努力も分かるけど、子どもたちには平等なチャンスを与えなきゃ。
コンピューターやロボットに取って代わられるような人間を作るのが教育ではない。
セレブはセレブ、貧しい者はずっと貧しい生活を強いられる社会なんて、あと10年ももちません。
英国の欧州連合離脱は、近代国家の枠組みがもたなくなったことを表す象徴的な出来事で、この意味は喫緊の株価の下落や為替の変動なんかでは計り知れないほどのインパクトがあります。
人びとは、民族で国を作るのか、言語で国を築くのか。
神話か歴史か宗教か。
枠組みは極めて曖昧です。
次に行かないとダメです。
収録が無事に終了しましたー。
無事に終了しましたー。
丁寧に取り上げてくださり、本当にありがたいです。
現薫師と亀村くんが用意してくれたので、ミュージアムの外観や「スリランカと仏教展 〜世界遺産に隠された物語〜」の展示まで、映像で観ていただくことが出来ました。
さらに、映画『シッダールタ』のご紹介も出来ましたー。
本当に素晴らしい映画だから、足を運んで観ていただきたいです。
しかも、無料(笑)。
「京都佛立ミュージアムは、北野の宥清寺を本山とする本門佛立宗が運営しておりますー」と館長らしいコメントも出来て、ホッと安心しました。
スタッフの方々が撮ってくださっていた写真をアップしますー。
はっきり思うのは、痩せなきゃ!ということでした(笑)。
これから横浜に戻ります。
15時半から妙深寺で打ち合わせですー。
石崎さんを偲ぶ会 7月3日(日)18時〜@妙深寺
来る7月3日(日)18時から、妙深寺の第二本堂で、石崎さんを偲ぶ会をさせていただきます(涙)。
奥さま、ご子息やお嬢さまのご理解とご協力をいただき、石崎パパの知人、友人、お知り合いの方々にもお声をおかけして、開かせていただけることになりました。
是非、気軽な格好でいいから、短パンでも、Tシャツでもいいから、石崎さんを偲んで、来てもらいたい。
お通夜に参列していて、本当に忸怩たる思いが溢れました。
ひどい坊さんだった。
昔の僕ならイスを飛び越えて殴ってました。
お葬式が派遣になったり、葬儀をしない人が増えるのも仕方ないです。
あんなことでは、そういう人が増えるのも当然だと思います。
世の中の批判をする前に、坊主の責任を思った方がいい。
帰り際、久しぶりにお会いしたオートスワップの岩野さんから「ナガマツ、お前がする義理じゃねえのか!」と叱るように声をかけていただき、言葉がありませんでした。
そのとおりです。
でも、そうはいかない。
いろいろな事情がある。
いや、そう言ってるのは御法門と違う。
恩義があるのに、何をしてるんだ、何も出来てないじゃないか、と。
16年以上も、なかなか連絡もしておらず、会うこともできなかった。
しかし、奥さまとお話することが出来て、もう一度みんなと話をすることも出来て、7月3日の夜の偲ぶ会となりました。
石崎パパにお世話になった長松として、しっかり、きっちり、恩義の一分にお報いしたいと思います。
7月3日の日曜日、18時からです。
日曜日だし、みんな忙しいかな?
もう夏だし、海関係の人たちは、特に忙しいかもしれない。
でも、気軽に、どんな格好でもいいから、集まってもらいたい。
石崎さんの下でメカニックをしてくれていた西森は、いま高知で自動車工場の社長をしています。
その彼がせめてものご供養と言って高知からカツオを送ってくれるそうですー。
僕も、来てくれたみんなが思い出話に花が咲くように、ささやかながらご供養の酒肴を用意しようと思っています。
いや、ささやかじゃない、たっぷりです。
差し入れ歓迎。
だから、車で来てもらいたい。
世は無常、愛する人と別離するのは娑婆の習いだけれど、ご縁をいただいた今生、しっかり、きっちり、義と理に生きたいです。
みんなが来てくれて、石崎パパに喜んでもらえたら、何よりもうれしいよ。
とにかく、7月3日、声をかけあって、よろしくお願いしますー。
追伸。
当たり前だけどお通夜じゃないから香典とかいらないし、服装も気にしなくていい。もちろん気にしたい人は気にしてもいい(笑)。
2016年6月28日火曜日
2016年6月26日日曜日
虹色の虫
10時半から妙深寺の評議委員会議を開催させていただきました。
妙深寺の各教区から選出された評議員の方々にご参集いただき、大切なご意見をたくさんいただきました。
やはり開導会のお参詣数は快挙と言っていい結果で、お寺の中がいつにも増して前向きな空気に溢れているように感じます。
御題目、ご祈願の声が響く本堂。
子どもたちの笑い声が広がる境内。
そう、境内の片隅で、それはそれは美しい虹色の虫を発見しました。
養老孟司先生がご覧になったら喜ばれるような、美しい虹色の甲虫。
円蔵くんが、とっても詳しかった。
いっぱいいるそうです。
妙深寺の森、素晴らしいですね。
昨日の京都から、今日の横浜。
そして、午後からは飛行機に乗って移動です。
2016年6月25日土曜日
JAGDA全国大会@上七軒歌舞練場
上七軒の歌舞練場にて開催されている「JAGDA in KYOTO 2016」です。
記念講演は、京都嵯峨芸術大学大学院の大森正夫教授と小川勝章さま。
大森教授は京都佛立ミュージアムに寄贈いただいた神戸ビエンナーレグランプリ作品「鳴滝」の贈呈式にわざわざお越しくださった先生です。
東山文化、見えないものの価値について、お話くださいました。
深いっ。
上七軒の御姐さまによる京舞もあり、大きな大会であることを実感いたします。
この大会パンレットに、協力団体として私たちの京都佛立ミュージアムを入れていただいていて、驚きました。
ロゴを並べていただき、大変ありがたく思います。
ヒロシマ・アピールズ・ポスターズ展でお世話になった先生方。
今年の亀倉雄策賞は三木 健さん。
また、御礼ばかりですが、昨年のヒロシマ・アピールズ・ポスターズに選ばれた佐藤卓さん、浅葉克己先生、原研哉先生と、記念写真を撮らせていただきました。
浅葉先生、いつもながら、むちゃ元気っ。
大盛況ですー。
ありがとうございます。
ほんもんさんの、ほんもんの、ご奉公ー
登光師は、本当にすごいです。
不軽菩薩のように、外に出て、声をかけ、世に交じり、仏教を、法華経のみこころを、御題目のご信心を、説き伝えることが、私たちの大切なご奉公、末法相応の修行ですね。
あらためて、ありがたいです。
言葉は「折伏」「第三の法門」と言いながら、内側にこもって、現状維持の、今までの流れのままに勤めているだけでは、とても「折伏」とは言えません。
簡単に言えば、受け身、待ち、積極性のない消極的なご奉公は、やはり「摂受」です。
こちらから出てゆく、行動する、動き出す、前向きな、積極的なご奉公を、「折伏」と言います。
知ってるのと、しているのとは、全く違いますね。
はじめて聴く御法門。
石や瓦礫は飛んでこなかったけど、いい刺激になります。
ほんもんさんの、本門の、本物の、素晴らしいご奉公、今日もありがとうございましたー。
ほんもんさんアート市から上七軒の歌舞練場
ほんもんさんアート市。
北野の地で、とっても定着してきています。
「ほんもんさん」というのは、主に関西で「本門佛立宗」のことを呼ぶ時に使う言い回しです。
ほんもんさんの、アート市。
出店も多くて、ありがたいです。
いつものように登光師が紙芝居をしてくれていますが、今日は新しい試みとして来館者の方々に鳴滝の舞台から「御法門」をしていただきました。
今日は宮城県石巻市で100万人のクラシックライブが開催されますが、財団創設者の蓑田さまご夫妻も立ち寄ってくださり、タイミングよく初めて「御法門」を聴聞くださいましたー(笑)。ありがたい。
この他、今日はスリランカカレーやスリランカのお菓子「コキス」の無料提供などをして盛り上がっています。
この後、上七軒の歌舞練場で開催されているJAGDAの全国大会にお招きいただいているので、ご挨拶にお邪魔します。
あっち行ったり、こっちに来たりですが、今日も有難く生きています。
鞄の中に、セネカの『生の短さについて』を入れて読んでいます。
違う角度から、高祖の「されば先ず臨終を習ふて後に他事を習ふべし」をお伝えしたいと思い、人類普遍のテーマについてセネカの書を取る。
「人は皆、あたかも死すべきものであるかのようにすべてを恐れ、あたかも不死のものであるかのようにすべてを望む。」セネカ
「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学びなさい。」ガンジー
時間は平等に過ぎてゆくように見えて、時に羨ましいほど、時に哀れに思うほど、その濃淡や厚薄はそれぞれに違います。
「パウリーヌス、死すべき身ながら、大方の人間は自然の悪意をかこち、われわれ人間は束の間の生に生まれつく、われわれに与えられたその束の間の時さえ、あまりにも早く、あまりにも忽然と過ぎ去り、少数の例外を除けば、他の人間は、これから生きようという、まさにその生への準備の段階で生に見捨てられてしまうと言って嘆く。彼らが考えるところの、この万人共通の災いに恨みをもらすのは、何も一般の大衆や無知な俗衆に限ったことではない。名のある人々もまた、この思いに捉えられ、怨嗟の声をあげるのである。医家の中でも最も偉大な人の例の言葉も、この思いに由来する。曰く、「生は短く、術は長い」。自然を諌めて、哲学者にはそぐわない争いを起こしたアリストテレースの告発も、この思いからのものである。曰く、「自然は動物にはこれほど長い寿命を恵み与え、人間の五倍も十倍も長く生きられるようにしておきながら、それに比べて、多くの偉業をなすべく生まれついた人間に定められた寿命はあまりにも短い」。われわれにはわずかな時間しかないのではなく、多くの時間を浪費するのである。人間の生は、全体を立派に活用すれば、十分に長く、偉大なことを完遂できるよう潤沢に与えられている。しかし、生が浪費と不注意によっていたずらに流れ、いかなる善きことにも費やされないとき、畢竟、われわれは必然性に強いられ、過ぎ行くと悟らなかった生がすでに過ぎ去ってしまったことに否応なく気づかされる。われわれの享ける生が短いのではなく、われわれ自身が生を短くするのであり、われわれは生に欠乏しているのではなく、生を蕩尽する、それが真相なのだ。莫大な王家の財宝といえども、悪しき主人の手に渡れば、たちまち雲散霧消してしまい、どれほど約(つま)しい財といえども、善き管財人の手に託されれば、使い方次第で増えるように、われわれの生も、それを整然と斉(ととの)える者には大きく広がるものなのである。」
深いっ。
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