2016年6月29日水曜日

格差社会

一昨日、横浜港の外れですごい豪華客船を見ました。

あれだけ大きいと、残念ながら横浜ベイブリッジをくぐれないので、港外の埠頭に停泊をしたのですね。

ふと、考えます。

僕の見ている世界各国、日本でもいろいろな地域や場所に行き、たくさんの人びとと出会い、そのお話を聞いてきて、こんな豪華客船に乗るとか、それを眺める世界にいるような人は、本当に少ないということを痛感します。

いや、少ないのが問題ではないな。

スポーツをやってきたので、全員が勝者になれないことは分かります。

冷たいことかも知れないけれど、厳しい勝負の世界では、誰かが勝てば、たくさんが負ける。

当たり前のことだから。

しかし、同時にスポーツで大切なことは、厳しいからこそみんなにチャンスがあることを証明し、確保するルールが大切なのです。

いま、どんどん格差が広がっているのは、このルールが曖昧になり、このレギュレーションがおかしくなっているからではないのかな。

親の努力も分かるけど、子どもたちには平等なチャンスを与えなきゃ。

コンピューターやロボットに取って代わられるような人間を作るのが教育ではない。

セレブはセレブ、貧しい者はずっと貧しい生活を強いられる社会なんて、あと10年ももちません。

英国の欧州連合離脱は、近代国家の枠組みがもたなくなったことを表す象徴的な出来事で、この意味は喫緊の株価の下落や為替の変動なんかでは計り知れないほどのインパクトがあります。

人びとは、民族で国を作るのか、言語で国を築くのか。

神話か歴史か宗教か。

枠組みは極めて曖昧です。

次に行かないとダメです。

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