メモ。
フランスのルモンド紙は、舛添都知事に関する一連の騒乱を、こんな風に伝えていました。
ガラパゴスでは、分からない人が多いでしょうか。
緻密なマーケティング、メディア戦略、資金力、組織力。
日本では、何から何まで、大きな変化が起こらないように配慮され、トップロビーが困るような問題は最小限に抑えられる、とか。
ルモンドは個人の名前を挙げて終わっていますが、JOCやIOCの問題の奥には天下の電通さまがおられるのですから、その根は想像が追いつかないほど深いです。
ギスギスした世の中。
官尊民卑から官尊政卑、そして誰もいなくなった、では困ります。
それにしても、フランスの記者の方、こんな記事を書くなんて、すごいなー。
「情報筋によれば、この攻撃は計画的なもので、官邸の暗黙の同意を得て行われた。」
怖い世の中ですー。
「舛添事件を海外メディアはどう報じているのでしょうか。ルモンドの記事を訳しておきました:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/20202.html
「舛添氏の奇癖は以前から知られていた。「2014年の知事選以来、舛添は会計上の規則違反を繰り返してきたと言われている」と都政に詳しいある人物は指摘している。民放テレビやスキャンダル専門紙で連日のように荒れ狂ったメディアの暴風について、この専門家は「攻撃は周到に用意されていたもので、タイミングを計って行われた」と言う。情報筋によれば、この攻撃は計画的なもので、官邸の暗黙の同意を得て行われた。
メディアが知事問題一色に染まったために、報道された場合に政府にとって不都合ないくつかのニュースが結果的に報道されなかった。知事についての報道の開始は、英紙「ガーディアン」が2013年にブラック・タイディングに対してなされた130万ユーロの資金流入についてのフランス当局の捜査について報じた5月11日と同時期である。シンガポールに拠点を置くこの会社はパパ・マサタ・ディアク-1999年から2013年までIOC委員、前国際陸連会長で、現在は汚職で捜査中のラミーヌ・ディアクの息子-の所有するものであり、この資金は日本の五輪誘致チームから出たものと見られている。
日本では、このニュースは二人の人物を巻き込む可能性があった。一人は現在も政界に力を持つ森喜朗元首相。彼は五輪の東京招致を推進し、現在も五輪組織委員会のトップにいる。もう一人はJOCの委員長で、皇族の竹田恒和である。
同じように、舛添氏に対する攻撃は「パナマ文書」の暴露とも同時期だった。日本の400の個人名と企業名がそこに言及されているというのに、日本のメディアはこれについてほとんど何も報道していない。
「さらに、舛添事件によって、7月10日の参院選の選挙選のスタートが丸ごと隠蔽された。これはさまざまな批判、とりわけ経済政策の失敗についての批判を回避しようとしていた政府にとってはまことに好都合なことだった」と専門家は語っている。」抜粋
http://goo.gl/E9QGvr
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