小林よしのりさんの主張には頷けないことも多々あるのですが、この方の冷静な透徹した、ある意味で「独立」した社会の見方には敬服します。
東京都知事の辞任について、小林氏の書かれたことに全くもって共感します。
辞任した後で、「みんなもしていること」などという意見が出ているのも空々しくて恐ろしいです。
「せこい」という論理も、「一人を殺したら殺人者で、たくさん殺したら英雄になる」という、戦争を揶揄した意見と比べたらいい。
本質的な追求など、ないし、なかったですね。
新銀行東京くらいの大損失は、公約にした石原慎太郎氏、それを選んだ都民、可決した東京都議会すべての愚。
湯河原の「別荘」を大枠の「自宅」として考えたらどうなんだろう?
そこでお蕎麦を打っていたとか、ピザを焼いていたとか、本当にどうでもいい、そんなことはどこでもあるような話を取り上げて糾弾するのだから、すさまじい。
もう、人びとが、これほど操りやすい心では、何が起こってもおかしくないです。
「世の法律に背かぬぞよき」ですが、倫理を持ち出し、器量を持ち出し、何から何まで持ち出して糾弾するなんて、狂気を感じますし、本化仏教からすると本当に末法の様相で恐ろしい。
舛添氏がすべて正しいとは思いませんが、ここまで追求する必要などなかったと思います。
本当の悪人を思慮なく善人とし、善人を悪人としてとことん罰する。
小善、大善、小悪、大悪。
都知事選の費用、50億円。
巨大利権が究極的に集約されているオリンピックが近づいているから、大手広告代理店をはじめ、権益を守り、獲得しようとする勢力の、なりふり構わぬ動きが垣間見えます。
法華取要抄からいただくと。
「最勝王経に云く、非法を行ずる者を見て当に愛敬を生じ、善法を行ずる人において苦楚して治罰する。」
「法華経に云く、涅槃経に云く、金光明経に云く、悪人を愛敬し、善人を治罰するに由るが故に、星雨皆時をもって行ぜず。」
世の中は、グチャグチャなままだということを痛感します。
権実雑乱ー。
東日本大震災に特別な意味を見出し、だからこそ私たちの心を何とかすることこそ大切だと思いました。
しかし、こうして世の中は経済優先で突っ走ってゆくし、今回のことでも、いやこれからのことでも、政治の混乱は続いていますし、どこで、何があっても、おかしくない日本、社会、世界ではないでしょうか。
「我が門弟これを見て法華経を信用せよ。目を瞋(いか)らして鏡に向えば、天の瞋(いか)りは人に失(とが)あり。」
本当に、何があっても、仕方ない。
しかし、そうならないように、頑張らないといけない。
ちょっと、小林氏の文章を紹介しようとしただけなのですが、書いてしまいました。
朝から、明日、明後日の、準備ご奉公をさせていただいておりますー。
「舛添都知事をギロチンにかけよと熱狂する民衆(小林よしのり)」6月14日朝の記事
http://lite.blogos.com/article/179381/
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