ついにその日を迎えてしまいました。
昨日、横浜有数のマンモス中学校、横浜市立保土ヶ谷中学校で「人権講演会」を担当しました。5・6時間目の授業でした。
中学1年生7クラス、2年生8クラス、総合計約600人、担任や副担任の先生方も30名ほどおられます。体育館いっぱい、ぎっしり埋め尽くされた生徒たちの姿を見て、さすがにたじろぎました。
NHK文化センターや刑務所、テレビやラジオなど、いろいろな場所でお話しする機会を与えていただいてきましたが、公立の学校、横浜、規模、人数、すべてにおいて突出していて、その責任を痛感。今まで経験した中でも、突出して緊張しました。
お声をかけていただいた小林先生、感謝の言葉も見つかりません。これまでのご奉公、させていただいてきたお話を誰よりも真摯に受け止めてくださり、今回の人権講演会に登壇することとなりました。
人権講演会の資料に、今回の授業の「目的」が記されていました。
「国際的視野に立って、世界の平和と人類の幸福に貢献する大切さを理解し、その実現に努めようとする態度を養う。平和教育を通じて、コロナ禍でもより良く他者と関わっていく方法を身につけさせていく。」
そのご期待にお応えできるように、とにかく、とことん、考えて、準備して、臨みました。
ご配慮いただいた斉藤先生にも感謝です。授業に先立って校長室で校長先生にご挨拶させていただきました。緊張しました。校長室は40年ぶり。呼び出しを受けて2度ほど入ったことがありました(笑)。校長先生にもお伝えしました(笑)。そんな僕が中学校でお話をするなんて、申し訳ないくらいです。
考えに考えて、準備して臨みました。
デジタルネイティブ、YouTube倍速再生の世代、内容もそうですが、間の取り方、お話しするスピードについても、考えて、そのようにしました。
何よりも、理解できるか、理解できないか、そのギリギリのところのお話をさせていただこうと、決意しました。テーマを「命の話」「心の話」「世界の話」という3つに分けて、深く理解できなくても、それぞれの心にいい意味で「?」が浮かんだり、何か一つでも刺さったり、残ったりすればと思いました。
それが精一杯でした。話を丸めすぎると、何も残らない、誰にも届かないような気がしたのです。普段なかなか聞けないお坊さんの話ですから、そのようにさせていただきました。ちんぷんかんぷんだったとしたら、申し訳ないです。
1時間、生徒のみんなは立派に、本当に静かに、真剣に、聞いてくれていました。600人がびっしり入った体育館でしたが、最後の質疑応答まで勇気を持って手をあげる生徒もいて、驚きました。前向きで、活発で、素晴らしい生徒たち。本当にありがたかったです。
何ができたか、分かりません。なんの足しにもならなかったかもしれません。的外れ、期待はずれだったかもしれません。
とにかく、精一杯、誠心誠意、全身全霊でさせていただきました。このような機会を与えていただいたことに、心の奥底から感謝しています。これからも、未来ある子どもたちのために、できることならば何でもさせていただくつもりで精進したいと思います。
本当に、ありがとうございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿