午前10時から纐纈さんのお宅において特別御講を奉修させていただきました。
御教歌「我も老 世もかはれどもかはらぬは たもつこゝろと妙のみのりと」を拝見させていただきました。
飯田の皆さんと初めてお会いしたのは2009年、平成21年秋、スリランカの難民キャンプ支援から帰国した日、10月1日のことでした。
朝、空港に着いて、そのまま10時から月始総講。昔からむちゃくちゃなスケジュールですね。その日の午後、お会いしました。
あれからもう14年も経ちました。それぞれに、元気でいてくださって、よかった。
思えばみんな歳をとりました。高倉健さんに雰囲気が似ていて、勝手に「師匠、師匠」と呼ばせていただいた久保田さんも亡くなりました。寂しく、悲しい別れです。
失望の底にあった方々を心から支えようと飯田に通ってくださった石田さんも亡くなられました。本当に、さみしいし、無常を感じます。
年を重ねれば、老いてもゆく、ケガもするし、病気にもなるし、悲しい別離もある。
ましてや厳しい末の世の修行です。師を尋ぬれば凡師、弟子また三毒強盛の悪人。
「夫れ以れば末法流布の時、生を此土に受けて此経を信ぜん人は、如来の在世より猶多怨嫉の難、甚だしかるべしと見えて候なり。」如説修行抄
「而も此の経は、如来の現に在すすら猶怨嫉多し。況んや滅度して後をや」法華経・法師品
末法悪世、師弟ともに凡夫、そして無常。乗り越え、乗り越えて、「たもつこゝろ」を大切に、信じる心を失わずに、貫きたいと思うのです。
14年間、いろいろなことがありました。いろいろな日がありました。いろいろなご奉公がありました。
纐纈さんのお家には何度も泊まらせていただきました。お風呂もたくさん入らせていただきました。大きなマイナスからのスタートでしたが、飯田の地で、今生人界の特別な想い出が溢れるように生まれました。
照れて嫌がる纐纈さんと2ショット、長野からお参詣くださった皆さまと記念写真を撮りました。また十数年したら、誰かが懐かしく見てくれるでしょう。
本晨寺飯田堅信組の特別御講、ありがたかったです。夜は横浜で瀧川潤子さまのお通夜を勤めさせていただきますので、横浜へ向かっています。
ありがとうございます。