2009年11月29日日曜日

年末まで油断できません

11月も明日が最終日です。もうすぐ師走、12月を迎えます。早いものです。一年間、あっという間でした。

何と言っても、今年は立正安国論の上奏から750年のご正当年でした。約3年間、ずっとこのことを目標に、この御心を拝見しつつご奉公を続けてきました。このご奉公が、現代社会で生きる一人一人の皆さんにとって必要なことだと確信していたからです。

「備える」という言葉を、何度ブログに書いたか分かりません。無防備で、油断していて、不安定な世情に翻弄されることのないように、どのようにしたらいいか、何とかお伝えしたいと思ってきました。立正安国論は、750年も前にしたためられたのですが、その御意は色褪せるどころか光を増して現代に生きる私たちの心にしみ込んでくるはずです。

なぜ、世の中はこんなに不安定なのだろう。なぜ、こんなに厳しいのだろう。なぜ、生きることが辛いのか。なぜ、争いが絶えないのか。現実、年末にかけて増してゆく生活苦、飢え、世界的に蔓延する新型インフルエンザ、仕事をしてもしても増してゆく不安、返済の目処が立たない債務。危機だからこそ、新しいアイデアや考え方、厳しい挑戦や共同体も生まれ、国も政治も企業も人々も奮闘しているのは分かります。しかし、この、根本にある原因や問題と、根本に据えなければならないものは何かということを、私たちは教えていただいていると思います。

10月、2700人の方が自殺したと報告されています。先日、妙深寺から近い二俣川の駅で2人の女性が電車に飛び込んだというニュースもありました。病、貧、争という苦しみ、また、何より、そこから派生し、心の中で広がってゆく闇、恐怖、不安。

いま、デフレと言われ、負のスパイラルに陥っていると言われています。あれほどもてはやされたドバイが危機的な状況に陥っているとも聞きます。まだ、ご正当の年は、私たちが安心することを許してくださらないと思います。

それぞれのご信心を、固く、しっかりさせておかなければならないと思います。何を信じているかが問われています。

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