ウォルマートで棺おけが替えるという。まさに、彼らが考える「揺りかごから墓場」の販売戦略の象徴のようなものだ。消費者が求めるあらゆる商品を低価格で販売する営業方針の一環。ライバルのコストコも「棺おけ(Coffin)」の取り扱いを始めているようで、米国で棺おけの価格破壊が急速に進むと報道されている。
ウォルマートでの棺おけ価格は895~2899ドル(約8万~26万円)。コストコは925~3000ドル。いや、価格破壊と言っても意外に高い。そう、日本の棺おけとは違うからだと思うが、米国では棺おけ価格としては安いのだという。
日本で考えれば西友やイオン、ジャスコで棺おけが販売されるようなものだろうか。多くの人は少なからず「ギョッ」とすると思う。しかし、これが時代。そういう時代なのだ。
私が思うに、葬儀業界だろうと宗教界だろうと、こうした「流れ」をしっかり踏まえなければならないと思う。スリランカのご信者さんに「日本の葬式は、なぜこんなに高いお金がかかるのでしょう」と聞かれたことがある。そんなこともあって「世界の葬式」という本を買って勉強した。ずいぶん前から日本の葬儀については違和感を覚えている。もっと、本当の葬儀、本当の送り方を、本門佛立宗が大きく世間に訴えるべきだと思う。
日本の葬儀も高い。遺族は哀しむ間もなく葬儀のコースを選ばなければならないし、葬儀屋さんに言われるまま高いものを選んでしまう。「棺おけ」も、5万円、10万円、25万円、50万円など、いろいろと提示される。愛している気持ちが強ければ強いほど、「高いものを」と思ってしまうが、どうなんだろう。御題目で送ってあげさえすればいいのではないか。そこにお金をかけて、どうする、という風にも思う。もっと、本質的なことに目を向けないと。妙深寺では、御講師やお役中さんが付いて、アドバイスしてくれると思う。
まぁ、驚いたので、書いておいた。ウォルマートの棺おけ販売。
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