2010年5月19日水曜日

ご信者さんの数だけヒーローがいる 2

 日本全国に、頭が下がるほど、コツコツとご奉公に励んでおられる方々がいます。深く、深く、御法さまのこと、その教え、ご弘通、菩薩行を考えて、実践している。本当に、そうした方々との出会い、実際にお顔を見てお話を聞く、そうした機会に恵まれることは極めて貴重なことです。特に、そうした青少年との出会いは、極めて有難く、貴重な本山奉仕会となりました。
 インターネット社会の最前線にいる彼らは、その弊害にも直面しています。身近なところで怪しい情報が溢れている。そうした怪情報を流すだけの無責任な人たちがいる。そこに迷い込んで精神を病んでゆく人もいるし、すでに病んでいる人もいる。病んでいるから、そこにいるとも言えるが。
 彼らは、その真っ只中でご奉公してくださってる。最前線で、しっかりと前を向き、物怖じもせず、真摯な姿勢でご信心をされている、生きておられる。本当に、本物なんです。そんな彼らだからこそ、一緒にご奉公させていただいて、感動しました。
 素晴らしいお話をたくさんお聞きしました。そんな良い話を、もっともっとインターネットに載せないと。大都会・東京の中心にあるお寺の女性青年会長。彼女の話には全員が耳をそばだてました。実は彼女は、青年会長としてご奉公されるまで、なかなか前向きなご奉公ができていなかった、と前置きされました。だからこそ、さらに共感を呼んだのだと思います。
 青年会のご奉公をいただいた時、実際にご奉公してくれる子はほんの数人でした。しかし、一生懸命ご奉公させていただいて、わずか1年ちょっとで青年会が4倍~5倍にもなった、とお話ししてくださいました。もう、加行者全員が彼女の話にかぶりつきました。みんな、彼女がどうやってご奉公されたのか知りたいと彼女に詰め寄っていました。それほど、みんなご弘通や法灯相続に真剣なのです。ある意味で、親御さんよりも真剣なのだと感じました。
 特に感心したのは、彼女が青年会をあげて行った「受験助行」というご奉公。青年会への移行年齢を中学三年生として、青年会としての最初のふれあい、ご奉公を、「受験」への「お助行」にさせていただいたとのことでした。
 私は、そのご奉公の内容も素晴らしいのですが、それ以上に、まず彼女の考え方が素晴らしいと思いました。それは、「ご信心は、やはり自分が壁に当たっている時にこそ、有難いということが分かる、つまり、信行相続もそうだと思う、中学三年生の多くが「受験」という人生の大きな壁に当たっている、そこで、ご信心の大切さ、ご祈願の有難さを伝えたい、御利益を感得してもらいたい」というもの。ご弘通やご奉公を真剣に考えに考えているからこそ、到達する真実です。
 こうしたご奉公を通じて、受験を終えた数人が、すでに青年会で楽しくご奉公されているということでした。有難いです。七五三や成人式など、人生のお祝い事でお寺に来させてもらうのも有難いことですが、やはり佛立信心は人生の壁に当たっている時にこそ、尊さが分かります。
 素晴らしい方々が、全国にはたくさんいます。彼らは未来への希望です。

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