2010年5月19日水曜日

ご信者さんの数だけヒーローがいる

 本山奉仕会の感動さめやらぬ間に。
 先週末の本山奉仕会は、若い人たちの純粋なご信心の姿勢を目の当たりにすることが出来て、本当に胸が熱くなりました。未来に希望を抱くことが出来ましたし、いま問題や課題があってもそれを共有することができたと思います。
 参加した方々からお聞きしたご奉公のお話。自分の職場で、学校で、家庭の中で感じていること、そして、お寺の中、教養会や青年会の中で、一人一人が実際に行っているご奉公について、実体験を語り合い、悩みやアイデアを交換することができて、本当に素晴らしい本山奉仕会になったと思います。
 兄弟で参加してくれた2人はすごかったなぁ。たくさんいる兄弟(たしか5人か7人か)が、毎日ご両親と一緒に家族全員でお看経する。しかも、兄弟が持ち回りで導師役をする。だから、一番下の12才の末の弟までが御導師役が出来るんです、と発表してくれました。
 清啓寺青年会の弘通部長としてご奉公されている宣子さんからのお話も、みんなに感動を与えました。宣子ちゃんは、本当に、つらいことを乗り越えて、変わりました。清啓寺青年会では、とにかく体当たりで将引させていただこう、と声を掛けているとのこと。いや、「将引」ではなく、「将引助行」にしたのです!と言っておられました。
 詳しく聞いてみると、それまでは、「将引」といっても、メールを使って「来る?」「来ない?」という声かけで終わってしまったり、足を運んでも玄関先で立ち話をして帰ってきてしまっていた。それを、「お助行」に変えて、しっかりと御宝前にお看経をさせていただくようにしましょう、と徹底しています、と。まず、宣子ちゃん自身が「突撃将引助行」というご奉公をスタートして頑張っているそうです。待っているのではなく、「動く」のです、と(汗)。
 なぜ、そうしたご奉公に進み出したのか。それは、米津くんのご奉公の姿勢を見たから、ということでした。米津くんとは、清啓寺の鵜飼師のお友だちだった方で、鵜飼師からお折伏をいただいてお教化となり、第2回 青少年の一座でもお役をいただいてご奉公してくれていました。
 ある時、お寺のことやご奉公のことで鵜飼師と口論になり、そこで鵜飼師から「それほど言うならば、毎日でもお助行してみなさい」とお折伏をいただいたそうです。それを聞いた米津くんは、その翌日から一年365日、毎日一軒のお助行を誓願し、見事にそれをやり遂げたということでした。すごい(汗)。
 それを見ていて、青年会が変わった、お寺が変わったというのです。まさに、一人が変われば世界が変わる、です。そして、青年会の弘通部長の宣子ちゃんも変わりました。
 メールでの「お寺に来る?来ない?」「御講、来る?来ない?」という確認や声掛け。上辺だけだったように思う、改良しました、と。身体を使った体当たりの将引助行が有難いと感じるようになりました、と。
 しかし、親御さんのご信心が落ちています、ご信心を子どもたちに伝えたくないようにも見えます、と。ご信心を勧めようとする私たちの前に立ちはだかるのは親御さん(汗)。これは妙深寺でも同じ。森山くんから聞いたことがあります。それを愚痴っていても仕方がない、何も変わらない。だから、一日一軒、週に一回でも突撃将引助行。
 あるご家庭のことを話してくれました。やはり、御宝前にご挨拶をさせていただけないご家庭。玄関口でのご挨拶しか出来ない親御さんが、このお助行で変わったといいます。最初は門前払いでしたが、何度か突撃のお助行を重ねていくうちに、その親御さんが変わりました。ある日、「実は息子は悩んでいるみたいなのです」と、その親御さんから相談されたといいます。こうして、やはり、動けば動いただけ、変わってくる。前向きでなかったご両親までもが変わってくる。
 米津君は、とにかく宣子ちゃんに厳しくご信心やご奉公について教えているそうです。宣子ちゃんも、鵜飼師もそう言っていました。良いですね、そういう関係が。自信をもって、厳しく青年会を指導してくれる人がいるなんて。本当に、有難いです。米津君は、いつも言います。このご信心は、お看経!お折伏!現証の御利益!ですって。すごい(涙)。ありがたい。24時間の本山でのお看経も、米津君はご夫婦で参加してくれていました。ありがたいことです。
 本物のご信心、本当のご奉公ができている人と一緒にいられることが、人生で最も幸せなことです。それが、なかなかありません。如説修行抄のように。善い人は遠く、悪い人は近く、ではダメですよね。
 今回の本山奉仕会では、本当に、いい出会いがあったと思います。やはり、ご信者さんの数だけヒーローがいます。

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