2015年3月31日火曜日

桜模様

桜模様。

さまざま。

美しいですぞよ。

3月の最終日、午後を過ぎて先日ご縁を結んでいただいた方のお宅に、お助行に伺いました。

お教化させていただいた最大の理由は、ご本人が余命数ヶ月の宣告を受けた身ということでした。

それでも、とてもお元気でした。

死を、前提として、覚悟した上での、お教化でした。

御本尊を護持されて数ヶ月。桜の花咲く春を迎えました。

今日、お助行に伺うにあたって、どうしても妙深寺の境内で咲き誇る桜を見ていただきたいと思いました。

ポンコツのプリンターを直しながら、ようやくプリントアウトできました。

ご本人は、とても穏やかで、お二人の美しい姉妹に介護されながら、待っていてくれました。

これほどの幸せはありません。

今朝、途切れ途切れの意識の中で、桜が見たいと言っておられたとのこと。

よかった。

桜を見ていただけて。

とっても喜んでくださいました。

薄れゆく意識の中で手を握り、帰り際にはわざわざベッドの上に起き上がってくださり、抱き合い、お別れをしました。

ご縁をいただいて、ほんの3ヶ月。

しかし、一生分のご縁をいただいたように思います。

無常です。

さみしい。

されど、無常だからこそ、愛しくもなり。

無常でなければ、愛も恩も無く。

咲いた桜は、どこか物悲しいものです。

御教歌
たのしみは 咲かぬ間にあり桜花 咲けば散るてふ 惜しさかなしさ

御教句
散りますと 花のいふのを聞いて呑め

四季の中に、教えがあふれています。

人生も同じ。

2015年3月30日月曜日

妙深寺の桜

妙深寺の桜はすごいな。

明日か、開導聖人の198回目のお誕生日、4月1日の明後日が、ちょうど満開でしょうか。

月が出ています。

月と桜。

桜に月。

日本は美しいです。

良潤・ケネカの新婚旅行

先ほど帰国しました。

コレイア師は打ち合わせをされながら高知に向かい、私は夕方にお助行を予定しているので成田で別れました。

次は、いつ、どこで会えるかな。

とにかく、ガンバロウ。

本当に、千載一遇のご奉公でした。

ずっと以前から話をしていたのですが、良潤とケネカの新婚旅行は、ブラジルに行かせます。

今回、御講ミーティングの中で、コレイア師から正式に招待していただきました。

良潤師とケネカちゃんが、ブラジルの御導師や御講師、ご信者方と交流し、直接触れ合って、一緒にご奉公させていただけば、何かが絶対に変わります。

観光地を巡る新婚旅行もいいのですが、どうせならご弘通ご奉公の学べる新婚旅行にしてもらいたい。

コレイア師から言っていただいて、良潤師とケネカちゃんも大変喜んでくれました。

これから時期を選んで、日程を組ませていただきます。ブラジルにスリランカの人はほとんどいないそうなので、その化学反応が楽しみです。

コレイア御導師に、夕方のお看経のご唱導をお願いし、そのままお話をしていただきました。

薄明かりの本堂で、ブラジルの御導師からいただいたスピーチ。

長い長い仏教史の中で、やはりステキな出来事でした。

夕看経の前、コレイア師が「そこの角に床屋がありましたな。ちょっと時間があったらな、髪の毛を切りたいわ」と言い、ダクシタくんの知り合いのお店ということで、青年会のみんなも一緒に床屋さんに行きました。

楽しい経験でした。

バリカンでバリバリ。

バリバリ。

あっという間。

300円。

日本だったら丸刈りでも3000円とか、丸坊主にするのに何度もシャンプーされたりして4000円くらい取るお店もあります。

僕は全部自分のバリカンでしますが、シャンプーなしの300円ならいいですね。

とにかく、今日は3月30日、怒涛のスケジュールがようやくひと段落して、今年度の締めくくりに向かいます。

土曜日、ウィージェセケラさんのセンターへもお助行に寄らせていただき、テーラワーダの若い僧侶たちにお話をさせていただきました。

20才の僧侶が2人、29才の僧侶が2人。

彼らは驚くほど興味を持って、法華経の教えや御題目口唱による慈悲の実践を学ぼうとしています。

とにかく、この世界には、仏教という希望があることを、世界中の人に伝えたい。

そのためには、佛立仏教のグローバル化が欠かせない。

佛立教学のさらなる普遍化も次なる課題です。

やることいっぱい。

もう少しで妙深寺に着きます。

本当に有難い機会となりました。

ありがとうございます。

2015年3月29日日曜日

花咲く春を楽しみにして

スリランカのセンター、素晴らしい御講ミーティングが奉修されました。

昨夜は遅くまでケネカちゃんと良潤師の結婚披露宴が催されました。

日本からも、良潤師から招待状をいただいた中島くん兄妹が参列。ギターで長渕剛さんの『乾杯』を歌ってくれました。

早々に披露宴を退出して、今日の御講ミーティングへ。

15周年以上に、こんなすごいタイミングはないな。

福岡御導師がおられて、ブラジルからコレイア御導師が来てくださり、そこに私もいて、良潤師が、6年間の日本での勉強や修行を終えて、成績優秀にして、スリランカに帰国した御講ー。

6年前、良潤が日本に来た時、彼は英語でご挨拶したのです。つまり、彼は日本語ではご挨拶できなかった。

そして、数ヶ月、半年、彼は何度も風邪をひき、食事も合わず、とても寂しく苦労した。

そうした苦労を乗り越えて、努力をし続けて、日本語の読み書きも堪能になり、何の不自由もなく日本語でご挨拶できるようになり、佛立教育専門学校も成績優秀で卒業して、帰国したタイミング。

そして、ケネカという最良の伴侶を得て。

本山のご宝前で、ご講有のご奉修をいただいて、結婚式をさせていただいて。

そう、いま、帰国して、福岡御導師、コレイア御導師、そして私と、3人が見守る中、新たなスタートを切るのです。

果報者だな。

ありがたいな。

日本でも、あんなに素敵なお祝いをいただいて、母国でもこんなにお祝いしていただいて。

まさに、新しいスタートです。

お参詣いただいた全員で記念写真を撮りました。

それこそ、記念になるでしょう。

日本は、桜の花が咲き乱れていることでしょう。

春ですね。

桜の花の下で、みんながお祝いして、笑顔で盃を傾ける時期です。

しかし、桜はほんの1週間。

それが過ぎれば散ってしまいます。

お祝いは、努力と苦労の結実。

それが、春。

桜ですら、また来年の春を待ち、虫のつく夏を過ぎ、枯葉散る秋を過ごし、寒さ厳しい冬を越えて、また素晴らしい春を迎えるのです。

この春、ちょっと嬉しいことが多過ぎた。

良潤の卒業、良潤の結婚式、清行の得度式、福岡御導師とコレイア御導師との初のスリランカ。

こんな、ステキな、春が来るんだよ。

冬は必ず春となる。

また、これから種まきのご奉公。

また、来年の春まで、苦労を覚悟して、それを前提として、努力と精進の時期を迎える。

さて、夕方のお看経です。

2015年3月28日土曜日

ニマシャとビハンガ

ニマシャさんは、美しく若き女性。

昨年6月、彼女は原因不明の頭痛に悩まされ、病院を転々としていると聞きました。

あのテーブルで、向かい合って、医師から告げられている非情な診断と、突然襲ってくる頭痛について、聞きました。

ご回向の大切さもあろう。

お家がビジネスで大変成功されているのですが、知らず図らずの罪障もあろう。

そうした罪障は、気づかず家族に流れゆくから。

日本も、海外も、ありませんね。

ご祈願、お懺悔、改良、精進。

ご家族でずっと続けて、今日。

全く、全く、あの、時を選ばずに襲ってきた頭痛が、消えてしまったというのです。

何度も聞き返しました。

本当?

本当に?

消えてから、もうずいぶん経つのです、ありがとうございます、ありがとうございます、と、本人、そしてご家族から聞き、納得しました。

現証の御利益ー。

有難いです。

また、菩薩が増えました。

そして、ビハンガ。

第二のジナットだね。

ご両親から彼を紹介された時は、3才を過ぎても全く言葉を話さずにお医者さまから発達障害を告げられて心底滅入っておられました。

あの時、ビハンガに声をかけても、ほとんど反応がありませんでした。

しかし、約2週間前、シャンタさんからメールをいただきました。

「ビハンガが当然話せるようになりました。」

やっぱり、ちょっと会って確認したかった。

今日、会えたね。

ビハンガ。

ずっと話していました。

御導師の御法門中もね(笑)。

よかったなー。

有難いなー。

ビハンガと、少し遊びました。

なんと有難いことだろう。

国境、言語、何もかも超えて、スリランカでも、ブラジルでも、インドでも、イタリアでも、もちろん日本でも、全く変わらない喜びの声、現証の御利益。

世の中は、信を取れずに、根拠なき迷信を取って遠回りしているのに、なんとシンプルで、なんとパワフルで、なんと有難いのだろー。

ニマシャ、ビハンガ、ありがとうございます。

現証の御利益の近くで

シャンタさんのセンターで、午前中の御講が終わりました。

人数の多少に寄らず、異体同心はご弘通の基本なり。

決してお参詣は多くありませんが、現証の御利益が次から次へと顕れていて、御講やお助行を勤めさせていただくたびに直接お会いし、見聞きすることができます。

今日も、ビハンガくん、そしてニマシャさん、素晴らしい姿を見せてくれました。

こうして御利益の近くでご奉公させていただくということは、みなさんが次から次へと、涙ながらに相談に来られるということで、今日も新しいご祈願のメモだらけになりました。

次回、どなたからも、妙不可思議な、現証の御利益のお話が聞けますように、私も日本でご祈願させていただくから、あなたもここでまっすぐ御本尊にお願いしてくださいね、と語り合っています。

素晴らしい御講ミーティングでした。

湖の畔にある思い出の木

2011年の12月でした。

長男を連れて、スリランカのご奉公に来ました。

あの時、最終日にラジさんのお宅へお助行に行き、長男を歓待してくれました。

「ラジ姉さんのプレゼント」 2011年12月27日
http://hbs-seijun.blogspot.com/2011/12/blog-post_9335.html?m=1

ラジさんとの出会いから、もう10年以上が経ちました。スリランカや日本はもちろん、インド各地を一緒に巡り、彼女の素晴らしい人間性や精神性に感動してきました。

そのラジさんが、長男との海外ご奉公の記念にと、玄関の前に植樹させてくださいました。

私は、ちょうど文能昇進ということになり、日号という、もう一つの僧侶の名前を「日桜」と選ばせていただいた直後でした。

私なりに「桜」を選んだ理由、「桜」しかなかった理由がありました。

桜満開の中、先住に教えていただいた佛立魂。

妙深寺の本化桜。

「咲く咲く常住、散る散る常住」

賑やかしという悪い意味もありますが、日本の国花でもあります。

その選定について、ラジさんは言いました。

「桜は、その満開の美しさと散り際の潔さから命が短いと思われている。今の世界の状況や日本が置かれている状況、その中にある本門佛立宗のご弘通の状況を見ていたら、「細々と長生きして」なんて言っていられない。宇宙に衝撃を与えるような、沈滞した何かを変えられるような生き方をしなければならない。そのためには、誰かが命を削る必要がある。命を削っても、いいと思っているのでしょう。だから、あなたは桜という名前を選んだのでしょう」

ここまで、思ってくださる方、ラジさんという方がいてくれて、本当に有難いです。

長男との思い出の樹。

立派に育っていました。

玄関に入る前に、しっかりとチェックして、写真を撮りました。

「この美しい国の、湖の畔に、息子さんとの思い出の木があることを、いつまでも覚えていて」

ラジさんの言葉どおりです。

大変な渋滞でしたが、福岡御導師と、コレイア御導師と一緒に、こうしてお助行に寄らせていただいて、本当によかった、有難かった。

翌日からインドに帰るとのことでした。

また、いろいろとお力添えをいただきたいと思っています。

幸の湯、常さん、北九州

帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...