得度式の翌日、清雄寺にお参詣させていただけることになるとは、思ってもいなかったことでした。
ブラジルからお預かりした、悠時くん。
以前にも書きましたが、もし悠時くんが得度するならば、僕はブラジルで得度した方がいいと思っていました。
とにかく、サンパウロ日教寺のように、まず教務同士が厳しくお折伏し合い、ご弘通家を目指して成長できるように、僕たちもとことん頑張ります。
清行師は、6年前に良潤師が通っていた同じ日本語学校に通っています。
良潤だって、6年前に来日した時、日本語でご挨拶が出来ませんでした。
そう、昨日本人が言っていました。
その良潤が、素晴らしい成績で学校を卒業し、ご講有のご唱導によって結婚させていただき、明日、スリランカに帰国します。
たくさんの時間がかかると思いますが、清行も同じように頑張ってくれるでしょう。
今や、私たちの宗派だけではなく、仏教界の宝物のようなコレイア御導師が、15才で、はじめて日本の土を踏んだのも、3月21日でした。
そして、その後、今やブラジル本門佛立宗に欠かせない、コレイア御導師の奥さま、あきこ奥さまとの結婚記念日が、3月21日。
そのお二人の間に次男として生まれた悠時は、いわゆる未熟児で、生後間もなく心臓が何度も止まって、お助行によって生命をいただいた子。
その子が、発心して、得度することになり、全く、そんな日付も何もかも知らなかった私が決めた悠時の得度式の日が、3月21日。
お彼岸の総回向と重なり、混乱するから、無茶だと言われていたのですが、何故か、この日を選んだのでした。
そして、翌日は、3月22日は、かねてから清雄寺さまの門祖会、佛立第十六世講有日幹上人のご年回にお呼びいただいており、コレイア御導師と清行も行かせていただくこととなったのです。
ご講尊のお慈悲でした。
清行は、得度式の翌日に、ブラジル開教初祖、茨木日水上人がブラジルに佛立仏教を伝えるために旅立たれたお寺、清雄寺にお参りさせていただくことが出来たのです。
何という果報でしょう。
何というご因縁でしょう。
ブラジルと仏教。
日水上人のご奉公。
11世日颯上人と日博上人の、最初の、命がけの、ブラジル巡教。
そして、15世日晨上人、18世日地上人をはじめ、ブラジルのご弘通を支えられた歴代のご講有方。
ブラジルでご奉公された先師上人方、御講師、ご信者のみなさま。
本当に、ありがたいです。
清雄寺のご宝前でお看経させていただいて、本当に有難かったです。
「東京本門佛立講」へ、佛立開導嗣法 佛立第二世講有日聞上人ご染筆の御本尊。
歴史。
原点。
源流。
清流。
清行は、得度式の翌日にこうしてお参詣させていただき、日教上人のご墓前にもお参詣させていただき、並々ならぬご因縁、果報を頂戴していると思いました。
凡慮の及ばざるところなり。
凡夫の知恵で考えても、この日付の符号など、有難くも分からないことばかりです。
これから、本当に、本人が、こうした事実、御法さまが目を離さずに見守ってくださっていたということ、現証の連続、サインを忘れず、果報を通り越さないように精進して、文字通り、行と学との二道に励んで欲しい。
果報者だから。
良潤も。
清行も。
妙深寺に戻ると、桜が開花していました。
全く、例年と同じように、北側の、本堂のひさしの影の、ご宝前に一番近いところから、咲き始めました。
南側の、暖かいところから咲いてもいいのに、毎年こうしてご宝前の近くから咲いてくれる桜に、今年も感謝です。
それにしても、良潤の卒業と結婚といい、清行の誕生といい、素晴らしい春を、迎えて、美しい花を、見てしまって、申し訳ないくらいです。
明日から、また、花咲く春を楽しみにする、種まきのご奉公に戻ります。
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