2010年6月12日土曜日

御題目によって救われた人数

今朝は、6時半から高祖総講を奉修させていただき、併せて先住・松風院日爽上人の祥月ご命日法要を営ませていただきました。
明後日の6月14日で、先住がご遷化になってから、ちょうど10年。本当に、信じられない心境です。10年前、こうしてご奉公できるとは思っていませんでした。いや、私以上に、周りの人たちが心配で心配で仕方なかったはず。まともなご奉公ができるか、自分でも不安でした。よく、お見守りいただいたと、教講の皆さまに感謝の思いでいっぱいです。

今日は、12時まで一万遍口唱会を開催させていただき、約250名の方々とお看経させていただきました。本当に、ありがたい時間でした。何としても、先住の御恩に報いさせていただくため、気持ちを新たにして、ご奉公に励ませていただきます。平成24年6月10日、妙深寺は先住の御13回忌法要を盛大に奉修させていただこうとしています。

その日までに、さらなる信心改良を重ね、ご弘通に励む所存です。
お教化や正宗徒増加など、誓願数もあります。これを、私たちの目標、一つの目安として、その目標としたところに向けてご奉公させていただきましょう。
スポーツでも、普段の生活でも、何の目標もなければ、自分の気分に合わせて、途中で止めてしまう、諦めてしまうものですよね。腕立て伏せや腹筋、始める前に「なんとか20回まで」「30回までガンバロウ!」と決めておくから頑張れます。決めていなければ、無理なところで止めてしまう。これではトレーニングにもダイエットにもなりません。
私が子どもの頃、お風呂で数を数えさせられました。子どもは、身体も温まっていないのに上がろうとします。そうさせないために、父や母は「いーち、にーい、さーん…、」と数を数えなさい、と教えてくれたのでした。
もちろん、私たちは子どもとは違いますが、凡夫というのは菩薩行に対して正反対の反応を示す癖がついていて、理屈は分かっていても出来ない、そうは思っていても身体が動かない、というもの。すごい力で、菩薩行や功徳の積める生き方とは反対の方向に引っ張られます。
だから、こうして、父や母に教えていただいた「目標」を目安にして、ご奉公に気張らせていただきます。
しかし、お教化もお助行も、誓願のための誓願、数を上げるために何かをしている、というのでは本末転倒です。10人のお教化には10人が救われていなければなりません。このことが、大切なのです。そうでないから、教化誓願が成就しても、ご弘通が進まないというケースが出てきます。「教化数=救われた人の数」でなければなりません。
とにかく、こうしたご奉公の基本を見据えて、ご信心の腹に据えて、「妙深寺単独5000人の大法要」を目標として、ご奉公を進めさせていただきたいと思います。
さて、明日は長松寺の開導会、併せて日聞上人の100回御諱を奉修させていただきます。いま、長男を連れて京都に帰っています。新幹線に乗るまでは元気でしたが、今は隣で爆睡しています。

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