「さむさニハ風雅をすてゝおき巨達 ねなからみるも雪ハゆきなり」國重
「四方の海なみも謐けく治まれる 我君の代ハ濁りなくして」京都府警部 岡信則
└明治十六年の春
當世ハかようのことか流行と申てある人かたれり
詩ハからうた故ニ和國の風俗ニハあハぬやらん これも かのつからの事なりかし 御花押 一等
去年警部明田ぬしのたのみニて 「草かくれ」のうた 画賛 一紙をおくれり 岡信則ぬしのたのみニて露分 もみのうた 画賛一紙をおくれり
其後予カ書画帖を見せたることあり
一昨年東京御歌御師匠宅 高崎氏へ歌一葉
天皇ニ清風か短冊天覧ニ入テ御手習ノ手本トス
天皇ノ下ハク かバかりむつかしき書ハなしとて宮中御ならひ也 をかしき事也と香谷方へ高崎義正来りてはなしと云々 玉田来て語る云々 玉田いはくオヂサンあまり澤山 さうニおかきなさるなといへり 清風曰「わしハ機嫌次第でゴザルト申たり」
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