2013年5月17日金曜日

御本尊を迎えるということ

その吹き抜けの素敵なオフィスは本山宥清寺の近くにあります。ギリシャのサントリーニ島から飛び出してきたような味わいのある白い建物で、1階から3階まで1棟全てを借りることが出来ました。本当にすごいですね。

3階が編集スタジオ、中二階は大きなカウンターのある応接スペース、秋には1階で奥さんのマミちゃんが経営する雑貨屋さんがオープンします。

今日、この素晴らしいオフィスの3階に、亀村くんの真っ直ぐな思いから、御本尊をお迎えさせていただきました。立派な、美しいお戒壇です。最上階の一番奥に、ごく自然に佇んでおられる、という印象でした。

思いはあるけど本人は分からないことばかりで、ご奉安に伺ってから、お花や果物、そもそもお香炉の中のお灰さんもないし、花瓶まで買いに行きました(汗)。平田さんが近くでよかったー。平田尚栄堂さん、久しぶりも久しぶりに行かせていただきました。

それにしても仏丸の入ったお道具って、素敵です。当たり前のように思ってしまうけど、開導聖人がデザインした仏丸が全てのお道具の価値を何段も上げています。すごいっ。

オフィスのご宝前ですから、京都らしい、清々しく、清潔で、落ち着いた香りのお線香を選びました。やはり伝統的な白檀になりましたが、同じ白檀でも様々な香りがあり、香りを確かめながらしっかり選ぶことができたようです。

実家や自宅とは違うオフィスのご宝前。他人任せはあり得ませんし、全て自分でお給仕させていただきます。分からないことばかりだから、今日は僕がお花を生けさせていただきました。丁寧に、美しくお花を生けてゆくと、身も心も何とも言えない穏やかさに包まれます。それこそ、私も久しぶりだったので、とても有難かったです。

御本尊さまをお迎えし、お道具を配置して、お蝋燭、お線香に火を点けて、一座のお看経をいただきました。前中くんも座ってくれて、みんなの素敵なオフィスに御題目の声が心地よく響いて、何とも有難く思いました。

御本尊は行者の心。お給仕を丁寧に、毎朝毎夕欠かさずお看経をいただけば、その輝きは増してゆかれます。いくら尊い御本尊さまでも、こちらが怠れば、ご威光は見えなくなり、守護を約束された諸天善神も去ってしまいます。生きてましますからこそ、日々ご法味を捧げ、お給仕させていただく大切さを教えてくださいます。

御法さまと共にある暮らし。今日からさらに深まりますね。これが特別なことではなく、最も自然で大切なことだと、みんなに思ってもらえたら、世界はもっと素敵になります。

今は、横浜妙深寺の臨時教務会。また力強くご奉公を前に進めます。一致団結、異体同心であれば万事を成ず。同体異心なれば諸事叶うべからず。

今日も、本当に、ありがとうございます。

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