2013年5月26日日曜日

ご弘通のダイナミズム

ダイナミズム。

活力。力強さ。ご弘通への情熱。この教えを伝えたいという思い。

昨夜のお教化ミーティングの活況は、一人ひとりが、お祖師さまの教えの下で一つになって頑張っているご信心とご奉公の賜物です。思いも、動きも、一つ。簡単で、当たり前のようで、これがとっても難しいはずです。

慣れてくると行事って行事のための行事になってしまいますよね。それが一体なんのための行事なのか、分からなくなってしまうものです。本来の目的、始めた頃の情熱。それを、いつまで持続して、確かめ合って、みんなでご奉公できるかが勝負です。決して、大きなイベントをすればいいという問題ではない。みんなの心の方向が大切です。

昨夜のお教化ミーティングは、道行く人たちが立ち寄るべサックの日に行われました。そのために、何日も前からたくさんのランタンを製作し、青年会のみんなはギリギリまでセンターの周りの装飾に頑張っていました。婦人会のみなさんは立ち寄る一般の方々に振る舞うスープを作り、薫化会の子どもたちは表に「NAM-MYO HO REN-GE KYO」、裏に住所や電話番号の書かれた下種結縁のためのカードを渡したり、お客さまが飲んだカップをキッチンに運ぶご奉公をしてくれていました。

私はご宝前に座っていました。日本人のお坊さん。隣にはアベイさん。次から次へと物珍しそうに近づいてきてくれて、質問されたり、ご挨拶したり。前に用意された椅子に座ってくれた方々には、丁寧な自己紹介からここで教えている仏陀の教え、シンプルなプラクティス、背後の御本尊さまについてお話をさせていただきます。

いつもながら、圧巻なのはアベイさんの弾丸トーク。弾丸トークといっても、とっても静かなトーンの語り口。それはとっても穏やかですが、滞ることなく流れるようにご信心について語ってゆかれます。

目を輝かせて聞かれる方、何度も質問される方、訝しそうな目で見ている方、当然いろいろな方がおられますが、それでも全く臆することもなく、ドーンと構えてお話してゆきます。表通りから入口、入口からホールのご宝前まで、一つの流れに貫かれています。

ふとホールの入口を見ると、青年会のアヌラーダが年上のご夫妻に一生懸命ご信心を伝えていました。あまりに感動したので写真を撮りました。ピントが合っていないけど、彼らの情熱や思いが伝わります。

それでも、最後の最後は、ご宝前の前に座る者のご奉公。こうやって、最後の本丸の、教務や幹部が真剣に「最後は任せてください」と言い、最も強い情熱に燃えていなければ、ご弘通ご奉公は出来ませんよね。痛感します。変に冷静で、雛壇に据えられた飾り物のようになってしまったら、みんなも何のためのご奉公か分からなくなります。

ずーっと変わらない情熱、理念、哲学、コンセプトを、保ち続けられるか。どんな企業にとっても、ここが課題です。宗教や信仰であれば、なおさら当然のこと。

ご弘通のダイナミズム。お教化ミーティングという、ここまで具体的なご奉公を見て、本門佛立宗の草創期のダイナミズムをあらためて感じました。どれだけ時間が経ったとしても、忘れてはいけませんし、失っていたら取り戻さなければなりませんね。簡単ではないけれど。まず、本丸の近くに仕える僕たちからですね。

今日も4時過ぎから目が覚めて、寺報の原稿を書いたりしていましたが、いよいよ日曜日です。昨夜お会いした方々がたくさんお参詣くださいます。9時半から、コフワラ・センター、妙深寺スリランカ・コロンボ別院での、御講ミーティングです。

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