2017年2月28日火曜日

「班長さん、ありがとうございます」 妙深寺 役中テキスト 平成29年2月号

ありがとうございます。


早くも二月となりました。厳しい寒参詣の修行を経て、今年のご奉公成就、今年の身体健全、家庭円満、心願成就、災難除滅の御計らいを頂戴いたしましょう。


「雰囲気」というのは全員で培うもので、年月もかかりますし、努力も必要です。


妙深寺の雰囲気、空気そのものが、一人ひとりが自分自身に目覚め、信心を起こし、他の人を思いやり、菩薩としての心を育むものであることを願っています。


今の妙深寺はその雰囲気に満ちていると思います。教務さんも、ご信者さんも、みんなが一つになって前を向いてご奉公くださっている。妙深寺というお寺に誇りを持ってくださっている。御法さまを信じ、困っている人の力になろうとしています。そんな温かい心と心の輪が、人を呼び寄せ、人を育てるのです。


妙深寺にも足りないところはたくさんありますが、それでも改良してゆく心構えがあります。


「ローマは一日にして成らず」


妙深寺の雰囲気は、日博上人以来のものですし、日爽上人が作ってくださったものです。苦労もせず、要所だけを取り上げて素晴らしいものを作ることは出来ません。国でもお寺でも、素晴らしいものは簡単に作れないはずです。


私が住職になって十七年。この雰囲気を守り育てようと一生懸命でした。いつの日かバトンを渡す時が来ても、この妙深寺に漂い満ちている雰囲気を大切にしてもらいたいと思います。


開導聖人のご生誕二百年をお祝いする門祖会。私も全力で臨みたいと思います。土曜日は一人ひとりにご挨拶できるように努めますので、よろしくお願いします。


住職の巡回助行もはじまります。本当はご信者さん全員のお宅に廻りたいのですが数年間はかかるようです。一級寺院昇格御礼は内容の充実があってこそ喜べると思っています。ご宝前にご挨拶させていただける有難さ、御題目をお供えし、お顔を見ながらお話をさせていただきたいです。


私も頑張りますので、教務も、ご信者の皆さまも、すべての正宗徒のお宅、本当は御本尊をいただく全てのご信者方のお宅にお助行が出来るよう、お助行ください。「根性、根性、ど根性」で頑張りましょう。


はるかインドの地に有馬清朋師が滞在ご奉公しています。ネパールにはコレイア清行師がご奉公を続けています。清康師と小泉博さん、高橋清人さんが行ってくれたインド親会場整備のご奉公をお聞きください。心の奥底から感動いたします。


貧しい貧しい村の中に生まれた妙深寺インド親会場。子どもたちの明るい未来に寄り添います。妙深寺が世界に誇るご奉公です。誰かが作ったものではなく、妙深寺のみんなで作ったものです。


スリランカは良潤師が頑張っています。今月はスリランカへ出張してまいります。ここも「ローマは一日にして成らず」です。これまでの積み重ねで今日を迎えました。


NHKの講座が一月から始まりました。三月までの予定でしたが四月以降も担当することとなりました。このような機会を与えていただいたことに感謝しています。毎回頭を抱えますし、緊張します。


しかし、これも永年誰もしていなかった社会性のあるご奉公ですし、佛立宗のご信者さまでもない方々が私のような坊主に声をかけてくださることに感謝し、出来る限り続けてゆきたいと思っています。


あと数年、社会にも宗教界にも、劇的な変化が訪れます。その日を前に、妙深寺は生きたお寺としてご奉公して参ります。

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帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...