(扇全17巻360頁)
「刀は、つくりより、切るが調法、食物は、器より、中が肝心。人間は形ちより、心が肝心。佛法は、寺の大きなるより、依経が肝心也。されば、好要・勧唱・真清(それぞれ組名)等の、人の貴きには、あらず。佛立講は、上行大士、出世の御本懐、本門の肝心、南無妙法蓮華経の貴く、渡らせ下ふ故也。法貴き故に、人貴し。法貴き故に寺貴しとは是也」
「当今、開花の砌は、何もかも、常にひらけ行故に、明治年間の人間は、中々見えや、かざり、では、食ぬやうに、成行候。かかる時節には、真実の本門経王でなくば、遠国の人民も、信は取難し。故に、圧政は、少しも、うけぬ人気也」
明日の御法門の研鑽中にて、御指南拝見。この御指南書は、本当に厳しく、今の私たちの胸に突き刺さるが、結びの文に、あらためて心が引き締まる。明後日からスリランカに行くので、「遠国の人民も」とあり、開導聖人の御意に、ただただ敬服し、お祖師さまの「第三の法門」とのことを、胸に刻んで、下種のご奉公を、させていただこうと、誓えた。第三の法門は、生きた御法門。生きて、生きて、ご弘通せずにはおられぬ御法門であることを、あらためて想う。
ディリーパからメールあり。

全員タミル人。永らく戦争の中にいた。難民キャンプの中で口唱会は本当に行えるのかという私の問いに、答えてくれた。「もちろん」と。その参加者は、子どもたち、生徒たち、生徒の家族、全員タミル人です、と。私は、何を、どのようにお話しして良いか、悩んで、考えていたので、この開導聖人の御指南にお出値い出来て、有難く思いました。背中を、押していただけます。「そんなの、いつも分かっているだろ」と思われるかもしれませんが、実際そうではないので。ありがたかった。
難民キャンプでの口唱会、しっかり御題目を、お唱えして、お聴かせして、お伝えして、と思えました。ありがとうございます。
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