10月26日、即位礼正殿の儀にご出席されていたサンパウロ日教寺の菊地義治さまが妙深寺の高祖会にお参詣くださいました。
即位した天皇陛下が日本国の内外に即位を宣明する儀式。この儀式にブラジル日系社会を代表して参列されたのが菊地義治さんです。本門佛立宗で他に参列された方を知りません。本当にすごいことです。
菊地さんは永年サンパウロ日伯援護協会評議員会長として辣腕をふるい、日伯友好病院や特別養護老人ホーム、日系人支援センター、昨年はブラジル日本移民110周年記念祭典委員会の委員長を務め、見事成功に導きました。
ブラジルのニッケイ新聞には次のように人となりが紹介されています。
「菊地さんは18年に行われたブラジル日本移民110周年を見事成功に導いた功労者。また、岩手県人会、援協をはじめとした日系団体で活躍し、高い資金調達力や実行力を持つ。信心深く宗教活動にも熱心なことでも知られている。」
平成天皇陛下が心臓のバイパス手術をなさった後、菊地さんのブラジルでの活躍を知った陛下から会食の機会を与えていただきました。
医療関係者の方々もおられた会食。術後だったので皇太子殿下、現在の天皇陛下が食事会にお出ましでした。食後、ご夫妻で庭園を散策していると侍従の方から声をかけられ、携帯電話の番号を聞かれたとのこと。ご面談の機会を与えていただき、大変に光栄だったとのこと。
陛下から携帯電話の番号を聞かれるなんて、滅多にありませんね。本当に、これまでのブラジルでの活動が評価されてのことだと思います。
新聞の紹介文の最後に「信心深く宗教活動にも熱心なことでも知られている。」とはっきり書いてありますが、本当にご信心が篤く、日教寺の朝参詣を欠かすことなく続けておられます。
御会式の終了後、庫裡でお昼のご供養をご一緒したのですが、忘れられないお話をしておられました。
「私はたいしたことは何もしていません。お寺のご奉公をしてきて、朝参詣を毎日続けてきただけです。いいことがあっても、悪いことがあっても、朝参詣だけは続ける。朝参詣はいいことしかありません。第一に、早起きをして身体にいい。第二に、物事を深く考えることが出来る。第三に、勇気をもらえる。御法門を聴聞させていただいて、人のために頑張って活動していたら、こんな風になりました。」
「日教寺のご信者さんは本当に素晴らしいです。110周年の時もおにぎりを1000個ちかく作ってくださいました。本当にご信心、ご奉公のおかげです。ありがたいです。」
裏千家のインタビューにも、全く同じようなことが書いてありました。いつも、どこでも、そうしてお話をなさっていることが分かります。本当に謙虚に。
菊地さんとの御縁は古く、まずは1955年の桜庭さんとのご縁、1964年には母がお世話になり、私は移民100周年の時から親しくさせていただいております。
2014年4月、ちょうとブラジル訪問中、菊地さんの奥さまが重篤な病気で入院されていると聞き、コレイア御導師と病院までお見舞いに行きました。喉に人工呼吸器の穴も開けておられて、本当に大変な状態でした。しかし、お嬢さま二人も週末にはご祈願の朝参詣に励み、見事に病気全快の現証をいただかれました。あれから5年。今でも大変にお元気です。本当に、ありがたいです。
「私が出来たのですから、誰でも出来ると思います。みなさんも朝参詣に気張れば必ず御利益をいただきます。」
すごいご信心です。本当に、素直で、正直なご信心こそ、本物の佛立信心ですね。
下記から裏千家ブラジルのインタビューもお読みください。
ありがとうございます。
裏千家ブラジル
【裏千家インタビュー】
ブラジル日本移民110周年記念祭典委員会 菊地義治実行委員長~ブラジル日本移民110周年記念祭典に寄せて~
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