2011年3月20日日曜日

明日の救援活動

妙深寺では今朝から明日の春季総回向のための準備ご奉公が進められています。

被災地でもお彼岸の準備をされているのに、私たちがしっかりご奉公できないようでは仕方ありませんし、御法さまに申し訳が立ちません。明日、この大震災で亡くなられた方々のご回向もさせていただきます。一人でも多くのお参詣をお待ちしています。

幸いなことです。御仏は御法を託し、お祖師さまは祈る方法を教えてくださった。みんな願いはあるのです、祈りたいのです、しかし、その方法が分からない。

人間の心は海の砂をつかんでいるようなもので、しっかり握ったつもりでも、時が過ぎ、気が付けば、掌の中の砂は一粒も無くなっています。「祈ります」と言うのは簡単です。しかし、それを本当に行動に移すのは難しい。思うだけでもない。瞑想や黙祷でもない。私たちは、思いを声に寄せて、まるで、のび太くんの机の引き出しのように、空間も距離も超えて届けられる御本尊をいただいています。そこに向かってする修行方法がある。音。バイブレーション。届けられるのです。

人のために祈りたいという気持ちは素晴らしい。その祈りを形にする方法がないとしたら、せっかくの気持ちが勿体ない。

明日の法要。すでに、支援物資も届かない、一万人を超えようとする災害横死者の方々に向けて、御題目をお届けします。共に、この「祈り」、明日の「救援活動」にご協力ください。お参詣を。

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