「世上の人の上をふりかへりぬれば、実に名聞にくるしみ、利養に迷ひて黒き上に隅をぬり、いたき疵に塩水をそそぐように、金のある人も金のなき人も、得をしたと尚苦しみ、損をしたとて嘆き、日夜心を苦しめて更に未来を知らず。笑はば笑へ、暫しの程、愚人に謗られたとて何の苦しきことやあらん。只、唱へだにすれば、釈尊上行等の諸仏諸菩薩は皆歓喜ましまして諸天善神に守らるる身なる故に、心に大丈夫に安心を定めて仏祖に此の身をまかせ奉りたる程、安心に心に嬉しきものなし。よくもあしくも、はからはせ給へ。御経にだにあひ奉りぬれば、これにすぐれた楽しみも喜びもなし」
今こそ再拝。
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