ネパールから報告が来ました。
無事にギャヌの家に御本尊のご奉安が出来たようです。
清朋師がたくましくご奉公してくれているのが本当にありがたいです。
日本では妙深寺の精鋭たちに気圧されて存分に活躍できない日々が続いていたように思います。
妙深寺から長野、長野から横浜とご奉公をさせていただき、インドでのご弘通のタイミングをはかってきました。
清朋は鈴江御導師にご唱導いただいた得度式で、良潤師と一緒に得度しました。
あの時、妙深寺の海外弘通で活躍するであろう2人の門出に胸がいっぱいになりました。
その後、良潤は3年かけて本山で修行し、現在はスリランカで活躍しています。
清朋は妙深寺でご奉公しながら海外でのご弘通の機会を準備させてきました。
政情不安定なインド。
インド開教の御講を奉修させていただいたのは、すでに十年以上前になります。
しかし、50年、100年単位で考えなければ、インドにおけるご弘通は叶わないと痛感してきました。
近年、本門佛立宗の海外弘通は他の団体からも注目されているようですが、組織的なご奉公とは全く言えずに時間だけが経過してきました。
もっと総合的に、ビジョンを持ってご奉公を進めなければならないはずですが、旧弊というものは簡単に改められることはありません。
しかし、ご弘通は政治ではないし、何かを待っているものでもない。
そんなことを考えていたら、国内ですらお教化など出来ようはずもありません。
情熱、慈悲、純粋なご信心。
法は人によって弘まる。
弘通家を育てる。
一つ一つ、一人ひとりとのご縁を大切にして、未来を信じて、ご弘通を切り拓いてゆかなければなりません。
自坊の護持だけに汲々としていたら、逆に自坊が衰退してしまう。
大切なことは、誰もが私たちの目的とは何なのか、何のためにどんなことをしなければならないのか、何を目標にすればいいのか、そのためにはどんな方法を取ればいいのか、共有することです。
上から説いているだけでは共有できないと思ってきました。
どれだけ筋の通ったお話でも、どれだけ面白い話でも。
徹頭徹尾、行動でしか、伝わらないと思うのです。
海外弘通は海外旅行と紙一重です。
冥の照覧は当たり前のことですが、それが海外旅行ではないと、胸を張って言えるご奉公が欠かせません。
清朋や清行がネパールの国境からインドの国境近くにあり、これからラージギルに向かいます。
子どもが生まれたばかりの清康師、そして妙深寺の小泉さん、12月にお教化になったばかりの高橋さんが、日本からインドに向かい、ブッダガヤで合流する予定です。
まだ、本当に、ここでご弘通させていただけるか分かりません。
インドでも毛沢東主義を掲げる人々が過激な活動を続けていますし、民度も極めて低く、政治の停滞によって悪化の傾向が見て取れます。
ビハール州はアルコールの販売が禁止されています。
これはアルコールによって男性が女性に暴力をふるう例が後を絶たないことから取られた政策ですが、米国の禁酒法と同じくもっと問題を複雑にしているという悪評もあります。
女性や、子どもたちや、いや男性のためにも、しなければならないことは、アルコールを禁止するだけではなく、もっと深いところにあるはずです。
インドにおける仏教の再興は、子どもたちへの教育支援から始める予定ですが、とにかく今回の清康師や小泉さんの現地調査によって判断してゆきたいと思います。
小泉さんも、自費でご奉公くださいます。
12月にお教化になったばかりの高橋さんは、モヒカン頭の怪物プロレスラーのような方ですが、内装のお仕事をされており、まさに変化の菩薩のように登場してくださり、このインドへのご奉公を志願してくださいました。
ラージギルで合流した後、妙深寺インド親会場では様々な建設作業が予定されています。
本当に、高橋さんの登場は有難い。教化親の小泉さんに感謝です。
いろいろなご縁をいただいて、ご弘通を前に進めてさせていただきたいと思います。
いつも、最前線を思うと鬼気迫る不安も感じますが、だからこそご宝前にお縋りして、全員の無事、ご奉公成就を祈るばかりです。
この世界に残された、普遍的な価値を伝えてゆきたい。
米国新大統領の登場が、世界中で起きている保護主義に拍車をかけるとしても、必ず揺り戻しが来ます。
その日のためにも、私たちが迷い、止まることは出来ません。
私たちは、すべての地球人に相通じる、普遍的な法と価値を信じる佛立仏教徒です。
ガヤからラージギルまでは、全員トラックの荷台に乗って移動するようです(汗)。
すごい、志はあるけどお金がない(笑)。
昨夜、今回のミッションについて打ち合わせをさせていただきましたが、本当に成功を祈るばかりです。
とにかく、現在移動中の清朋、清行、ギャヌ、ビカスが、無事にインドに入国し、ラージギルまで移動できますように。
南無妙法蓮華経ー。
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