その後、どうしても行きたかった第一次結集(けつじゅう)の場所を訪れました。温泉から1キロほど山を登ります。
「結集」とはサンスクリット語で「共に詠唱する」という意味。仏陀のご入滅の後、ラージギルの小高い山の上に500人の弟子たちが集まり、マハーカッサパやアナンダなど主要な弟子が中心となり、阿闍世王の庇護の下で教えを確認し合いました。これが「第一次結集」と呼ばれる出来事です。
その後も長い間は記憶と詠唱によって受け継がれた仏教ですが、この確認作業はとても重要な意味を持っていました。
500人は入れませんが、その際の会場か迦葉や阿難が使用していたという巨大な洞窟が山の頂上付近に残されています。
きつい坂道でしたが、行けてよかった。仏教の原点に位置する重要な場所の一つを訪れることが出来ました。それがどうしたということもないのですが、「仏教」という途方もなく大きな人類の宝物のルーツに近づくことは、とても有難いことだと思います。
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