遠く陸前高田から佐々木さんがお参詣くださり、感激しました。先日の3.11一周忌慰霊法要についてのお礼ということで、わざわざお越しくださいました(涙)。しかも、お参詣の皆さまにご挨拶くださいました。本当に、申し訳ないほどでした。感激いたしました。
昨年の初夏、陸前高田で行った2度の炊き出しの後、佐々木さんからいただいたお手紙は忘れることは出来ません。ご自身も津波によって奥さまを亡くされている被災者でありながら、私たちに温かいお言葉をいただきました。
そのお手紙の中にあった「自然を恨む気持ちにはならない」というお言葉。豊かさの中で忘れていたことを今こそ思い出すべきだと教えていただきました。
亡くなった方々へのご回向の機会である春分の日に、お参詣の皆さまは東日本大震災の傷跡やそこから生まれた絆や気づかされたこと、気づくべきことについて、肌身に感じてお帰りいただけたと思います。生きたお寺の生きたお彼岸になったと思います。本当に、ありがとうございました。
昨年の今頃は、妙深寺のガラスの間は支援物資で溢れていました。
すでに被災地を一往復して、またお彼岸の翌日から2tトラック2台で北へ向かったのを思い出します。
一年前の春季総回向。避難所で聞いた言葉。まだ手付かずでご遺体が眠ったままという瓦礫の山の間を走り抜けた記憶。数日前に見た被災地の惨状が、総回向を行っている間の目に浮かび、鬼気迫る思いで御題目をお唱えしていたのを覚えています。
所属のご信者方の家々の先祖代々の諸精霊、建立されたお塔婆の諸霊魂のご回向はもちろん、昨年も、今年も、犠牲者の皆さまを思いながら、必死に御題目をお唱えしました。そして、秋山ご住職と同じく、今でも行方不明者の早期発見をご祈願させていただきました。
法要終了後、たくさんのご面会をいただき、ご信心の高まりを感じさせていただきました。私たちを取り巻く社会、世界。いま、もっともっと、ご信心を固めておかなければならないと思います。法事をするためのお寺ではありませんから、こうした機会にそのことをみんなで噛み締めました。
本当に、ありがとうございました。
続いて、第128回となる妙深寺の定例評議員会議を開催させていただきました。
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