2011年3月19日土曜日

気仙沼の街

爪の痕どころではない。牙や刃の痕。戦争の爆撃や怪獣の攻撃を受けたかのような街。

岡山御講師のお話では、まだ家屋の残骸の下に発見されていないご遺体がある。おそろしい、すさまじい、災禍の現場。

言葉もありません。とにかく、まだ始まったばかり。気をつかっていただいたら行った意味がないので座を温めず帰途につきました。当たり前のことですが、現地の方に何一つ依存しない、行き帰りの燃料も、朝昼晩の食事も、寝る場所も、寝るものも、自己完結、自給自足、ただ支援物資をお届けするために名付けた「コウノトリ作戦」は、無事に完了しました。本当に、ご祈願と皆さまのご協力のおかげです。

これからも、時々刻々と現地の求めるものは変わります。俗に言えば、ヒト、モノ、カネなど。とにかく、精一杯ご奉公させていただければと思っています。

後は妙深寺に帰ることがミッション。あと5時間後くらいになります。背中には80リットルの軽油が残っているので何とかたどり着けると思います。

もう少しで行政の支援物資も本格的に届きはじめます。大丈夫。こんなに恐ろしい惨状の下にある気仙沼の街も、復興に向かって力強く前を向いておられます。

今後も、ご協力をお願いいたします。

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