2007年6月2日土曜日

貧しい村 Avissavella

 スリランカでのご奉公の中に、地域の方々の案内による貧しい村への訪問、学校への慰問がある。
 この時も、ウィージェセケラ氏のご案内によってスリランカ僧・チャンダラッタナ氏のお寺とAvissavellaという村を訪れた。このチャンダラッタナ氏はスリランカでお会いしたウィージェセケラ氏と親しい僧侶である。HBSの教えを理解し、御題目をお唱えされ、大変に協力してくださっている。
 そのチャンダラッタナ氏は、私が訪問する1ヶ月前に突然電話を掛けてきた。日本に永く滞在されているスリランカ僧・ダンミッサラ僧正からであった。流暢な日本語を話されるダンミッサラ僧正は、ある方のご紹介によって妙深寺に訪問されたこともある。その時に知った方である。
 そのダンミッサラ氏が「成田にチャンダラッタナという僧侶が来られ迎えたのですが、あなたの名刺を出して、お寺を訪問したいと言っているのです」と言うではないか。私は本当に驚いた。突然のことだったので、私は外出していたのだが、スリランカのチャンダラッタナ師はシンガポールからの僧侶とその信徒の方々と妙深寺を訪問された。清顕師が対応してくれていて、私は遅れて帰山し、彼らとの再会を喜んだ。
 その後、何と京都にも行かれたのだが、そういう御縁がスリランカ弘通の底流にある。このAvissavellaを訪問する際には、さらに本門佛立宗の教えを理解したチャンダラッタナ師は格別の配慮をしてくれていた。
 ゴムの林と紅茶の畑。しかし、この地域は非常に貧しいという。車1台しか通れない、デコボコのジャングルの中を通り抜け、いつ目的の村に着くのかも分からない。大きな道路から20分近くジャングルを車で走って、ようやく目的の道に着いた。

「英語をしゃべれなければ、子どもたちの将来はないでしょう」
と現地の方が言う。

 その地域の小学校で、ウィージェセケラ氏の奥さまたちがボランティアで英語を教えてくれている。学校には、現地の有力者や子どもたち、そのご家族が集まっていた。

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