清康師に送ってもらって、渋谷乗泉寺から東京駅に着いた。いまは東京駅のフォームの待合室で待っているところ。お寺がヤフーと契約しているので、モバイル・ポイントという無線LANが使える。便利な時代で、ちょっと時間があったらメールのチェックやブログの更新が出来る。
佐渡へ。12:32分の新幹線「とき」で新潟へ向かう。お祖師さまのゆかりの地、佐渡へ。
お祖師さまは「土篭御書」に次のように書かれておられる。このお手紙は、鎌倉で捕らえられ土を掘って出来た牢に入れられていた日朗聖人に宛てられたもので、そのお祖師さまの師匠としてのお慈悲、情愛の深さには、ただただ涙、涙。
ご自身も佐渡に流刑されるという前日に、このようなお手紙をお書きになるとは。新幹線でパッと行って、パッと帰るようなつもりではご奉公にならないだろうと恥ずかしく思う。
その土篭御書には、
「日蓮は明日佐渡国へまかるなり。今夜のさむき(寒)に付てもろう(牢)のうちのありさま思やられていたはし(痛)くこそ候へ。あはれ殿は法華経一部を色心二法共にあそばしたる御身なれば、父母、六親、一切衆生をもたすけ給べき御身也。法華経を余人のよみ候は、口ばかりことば(言)ばかりはよめども心はよまず。心はよめども身によまず。色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ。「天諸童子以為給使刀杖不加毒不能害」と説れて候へば別の事はあるべからず。籠をばし出させ給ひ候はばとくとくきたり給へ。見たてまつり見えたてまつらん。恐恐謹言 文永八年辛未十月九日 日蓮花押、、、、 筑後殿」
とある。
この御妙判の中でも、
「法華経を余人のよみ候は、口ばかりことば(言)ばかりはよめども心はよまず。心はよめども身によまず。色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ」
という部分が最も大切である。
口ばかりで読んでも心には読まない、心に読んだとしても身体(実行)には読めない。
そうしたことを心の準備として、私としては二度目となる佐渡へ訪れたいと思う。
2007年6月9日土曜日
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