そこには北朝鮮に拉致された曽我ひとみさんのご主人、チャールズ・ジェンキンス氏が働いておられるという場所。お会いできることはないと思っていたのだが、案内に従っていくと意外にもごくごく自然に太鼓番というおせんべいを売っておられる氏の姿があった。
これについては、後述したいと思うが、佐渡団参での特別の思い出となった。国際政治の中で翻弄された多くの拉致被害者の方々やご家族を理解していただくためにも、ジェンキンス氏は真摯な姿を見せ、この「仕事」を通じて佐渡のため、拉致被害者のために生きておられるのだと思う。
氏の書いた「告白」という本には、拉致問題だけではなく、半世紀近く前の世界の情勢や人間の弱さ、北朝鮮という異常な国家体制、社会主義、主体思想、人間の本性、思想やイデオロギーの限界について学べる貴重な本である。
この出会いを自分の中でしっかりと消化したいと思った。
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