妙深寺の境内地に新しい砂利が敷かれた。
昨日、信仰師からメールが届いた。小さな、細かな砂利で、綺麗だとのこと。早く見たい。砂利の大きさなど素人では分からないからプロにお任せしたのだが、小さめの砂利を選んでくださったようだ。まだ写真でしか見ていないが、きっと綺麗だろう。ずいぶん境内地が痩せていたから。
奈良に行った際、法隆寺などとはじめ、代表的な寺院は細かな砂利が敷き詰められていた。少し茶色がかったもので、「これは、どのくらい昔から敷かれていたのだろう」と考えていた。江戸から明治に変わり、明治元年に出された「神仏分離令」で興福寺などは荒廃してしまったと聞く。その当時の写真を見たことがあるが、興福寺だけではなく法隆寺などもボロボロな壁で参拝者もいなかったようである。今や修学旅行の学生の多くが訪れ、観光客もたくさんいるが、100年以上前はそんな状態だった。
いま、法隆寺は「聖徳宗」という宗派となっている。どんな宗か、私は知らない。奈良のお寺は、近代になって修復が行われて、今や絢爛豪華な建物を復元したり、綺麗に整備されたりしている。となると、綺麗な砂利も、最近になってから入れたのか、それとも歴史的にこうして整備してきたのか…と考えていたのである。
つまらないことかな。でも、あまりに綺麗なので、写真まで撮った。「妙深寺は車が入るし、あまり小さな砂利ではいけないのかなぁ」「ローマのフォロ・ロマーノには2000年前の石畳が残っていたなぁ…」とか。いろいろと考えていたのだが、とにかく、妙深寺も、綺麗な砂利が敷き詰められたと言うことで嬉しい。ぜひ、夏期参詣中にお参詣をいただき、ご覧いただきたい。
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