今日は、ガッツのいる一日だったぁ。御講席が3席。10時、12時、14時半。御講のご奉公が終わってから三ツ沢に戻り、それから相模原の妙現寺へ。日曜日の夕方ということもあり、保土ヶ谷バイパスはちょっと渋滞していて、18時半ちかくになってしまった。
御講3席なんて、まだまだ大したことないのかもしれないが、妙深寺の御講は気合いが入る。思い切りスイッチを入れて、アクセル全開でご奉公させていただくので、もう電池がギリギリ。とにかく、今日も充実したご奉公をさせていただいて、みなさまに感謝、感謝。
昨日は息子の誕生日だった。7月4日。彼はアメリカの独立記念日にアメリカで生まれた。彼が好きなマルガリータのピザを頼み、ムシャムシャ食べていた。
それにしても、7月4日に生まれた息子。生まれた日、ドカーン、ドカーンと花火が打ち上がっていて、それはもちろん独立記念日のお祝いの花火だったのだけど、何か息子の誕生を祝ってくれているようで嬉しかった。町中もフェスティバルだったし。
それにしても、ロム・クルーズが主演している「7月4日に生まれて」という映画があり、その映画を観ると心が沈む。フォレストガンプはアメリカの50年を明るく描いてくれているけれど、この「7月4日に生まれて」では徹底的に暗い部分を見せつけられる。当時、「トップガン」など格好良い役ばかりやっていたトム・クルーズがこんな暗い、深い映画に出るなんて。それだけで今までとはイメージが全く違っていて、最初は観る気持ちにもならなかったほどだ。
この映画を観ていると、アメリカという国を愛して、信じていた若者たちが、「ベトナム」でどれだけ傷つき、その傷を抱えて生きてきたかを見せつけられる。「地獄の黙示録」や「プラトーン」や「キリングフィールド」や「フルメタルジャケット」など、その他いろいろな映画でもベトナムやカンボジアで体験した世界やそこにいた人々の苦悩、感じた矛盾を見せつけられるが、この映画は、一人の青年を通じて身近に見せつけられる。何よりおぞましいのは、愛国心に燃えて海兵隊に志願する青年と冷めた青年との対比。ベトナムで負傷し、下半身不随となる主人公を迎える病院のおぞましさ。命を捧げた国に裏切られた、騙されたと感じる主人公。確かに、国はずっと青年にウソをついてきたと描かれている。負傷兵にあびせられる反戦者からの言葉。国民の多くがこの戦争を支持していないという現実。傷ついていく。生きる道を見いだせずにもがく。最後は、政府を非難することに立ち上がるのだが…。
だから、この映画のことを思ってしまって、7月4日生まれということについて、やはり考えさせられる。
いま、イラクからのアメリカ軍の撤退が始まりつつあるが、そこに傷ついた兵士たちがいる。彼らは、どうしているだろう。イラク戦争の大義がゆらぎ、今でこそアメリカの世論は「イラク戦争は間違いだった」などと言っている。しかし、そこに従軍し、命を落とし、取り返しのつかない身体になってしまった人たち(もちろん、多くのイラク人たちもいるのだ)がいる。その人たちへ、いまさら「イラク戦争は間違っていた。戦争はんた~い」と叫んでいるのは滑稽だ。もっと、もっと、早く、なにかをすべきだったのではないか。「7月4日に生まれて」の主人公と、全く同じような境遇にいる青年がいると思うと、やりきれない。アメリカの人も、日本も、熱に浮かれ、うなされて、あの時ほぼ80%の世論が戦争を支持していたことを思い返さなければならないと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿