妙深寺には恒例のお見送りがある。庫裡でご供養をさせていただいてから、お帰りの際に庫裡の前にご奉公者一同が集まる。ボーイスカウトもガールスカウトも集まって、全員で奉修御導師や出座御導師、御講師方をお見送りする。そこでは、「ありがとうございましたぁ!」という元気な声があふれて、車が動き出す頃には「拍手」!拍手でお見送りするお寺も珍しい。そして、ボーイとガールはスカウトの敬礼を以てお車が見えなくなるまでお見送りする。
団参の方々に対しても同様で、遠くから妙深寺にお参詣くださった方々に対して、心の底からの感謝を表してお見送りする。団参のバスまで、境内地からお出になるまで、ずっとお見送りして、手を振り、感謝を述べて。
実際、こういうご奉公がはじまったのは、会議か何かで決めたわけではない。だから、私は有難いと思っている。恥ずかしながら、私から、そう指導したわけでもない。一生懸命に「感動あるお会式を作ろう」と声を掛けて、ご奉公を進めてきた中で、自然とお見送りで拍手が湧き起こるようになった。団参の方々へのお見送りも、ご奉公をしてくださる皆さまの気持ちから、こういう形になってきた。本当に、ありがたい。
実は、お会式の最後、無始已来が終わった後でも、本堂内でお参詣の方々から拍手が起こるのが妙深寺。明るく、楽しい。この拍手、一番の宝物、一生懸命にご奉公してくださった方々へのご褒美だと思う。本当に嬉しいし、ありがたい。いつも、こうして感謝や感動を表してくださることに励まされる。
本当に、ありがたい。
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