7月16日は、立正安国論の750年御正当の日。
私たちは、お祖師さまが、なぜ、文応元年(1260年)、当時に日本の最高権力者だった元執権・北条時頼に提出したのか。今一度ふり返るべきだろう。
大混乱の世相。その混乱の原因、人々が苦悩する原因を、宗教者・仏教者として深く憂慮し、御仏の教えの中に答えを求め、政治と宗教のあるべき姿を訴えた。
お祖師さまは「立正安国論」を提出するにあたって、今後は穏やかな生活など二度と送れないであろうことも弟子や信徒が離反していくであろうことも予測できたはずだ。事実、「怨嫉」と呼ぶ中傷や迫害が相次ぎ、伊豆や佐渡への流罪に遭うお祖師さまを疑って教団は離散してしまう。しかし、予測できたにもかかわらず、お祖師さまは立正安国論を提出された。
そこまでのお祖師さまの覚悟を、感じなければならないと思う。なぜ、と。お祖師さまは苦悩する人々を見過ごして、山林や僧坊の奥に閉じこもるなど絶対に選ばなかったのだから。傷つくこと、誤解されることを恐れず、前に立たれた。発言された。行動された。後ろに、二歩も、三歩も下がって、賢がっていてはダメなのだと思う。
お祖師さまほどの勉強も修行も出来ていない私たち。覚悟も足りない。しかし、その一分をいただいて、せめて選挙には行かなければならないと思う。どの党でも、何でもいい。個人個人で選べばいい。とにかく、選挙に行かなければ話にならないと思う。これは、首尾一貫してブログに書いてきているが。
信心をしていても、ご奉公を一生懸命にしていても、選挙をどうでもいいと思う人を、お祖師さまは誉めてくださるだろうか。新興宗教の人たちは、「選挙こそ」「勝つんだ」とやっている。私たちはそんなことはしないが、でも、せめて、立正安国論の御正当の時、選挙には行くべきだと思う。
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