2010年3月13日土曜日

犀の角のように、まっすぐ

スリランカの最南端に位置するマータラ地区に親会場ができたことは、振り返ると本当に嬉しいです。

私が来たときはガンガー女史が1人でご奉公に頑張っておられて、この親会場のビルも建設中でコンクリートがむき出しになっていました。

今回、福岡御導師がはじめてマータラに来てくださるタイミングまでに、みんなで親会場の建立を目指してくれました。

本当にありがたい。どの国にも、いろいろなことがあります。ご信心の中でも、凡夫が集まっているのですから、誤解が生まれたり、人間関係に疲れたり、何が正しいのか、分からなくなることもあります。

しかし、そんな時にも、ただ、ひたすら、御法さまの教えを求めて、情実に流されることもなく、テクニックや小細工も使わずに、まやかしの説は笑顔で受け流し、おごらず、腐らず、あきらめず、真実の道を真実に行ずる。何も怖いものはありません。そう思って生きはじめた瞬間から、視界がクリアになり、過去から未来まで、晴れ渡って見えます。

見栄を張ったり、一時の享楽を求めたり、自分の正当性ばかりを主張して人を傷つけ争い合う人々を見て、それがどれだけ子どもじみていて、利己的であるか、もったいない、かわいそうに、何とかしたい、と憐れむ気持ちが生まれるはずです。

ご弘通は、純粋に、ただ、ひたすら、犀の角のように、まっすぐに、1人でも、しっかりさせていただけば、必ず、道は開ける。犀の角のように、真実の道を真実に歩むこと。大切な教えです。

孤独も恐れない。本音のない人たちにどれほど囲まれていても、孤独はさらに深まるだけです。真実の道を真実に歩む中で、本当の友が見つかります。それではじめて孤独ではなくなる。

いま、18時になりました。午後の御講も終わり、19時からのお教化ミーティングに向けて、次の会場へと走っています。

左側にはインド洋です。夕陽が海面に金色の道を作っています。この金色の道の向こうは、アフリカ大陸。いつか、ご弘通に行かせていただきたい。

この太陽が海の上に描く黄金の道のように、曲がることのない真実の道を、犀の角のように、まっすぐに歩んでゆきたいです。

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