一般的に皆さんお墓参りはしますよね。大切なことです。ただし、本当の仏教からすると、お墓参りだけでは回向になりません。
亡くなった方(精霊)と、生きている者との直線的な関係では「回る」こともない。回向とは、三角形を作るから「回し向う」ということになります。
つまり、お墓参りをしても、墓石に水をかけてお掃除をしても、亡くなった先祖とこちら側だけ完結しているのでは、自己満足や気休めにしかなりません。
お墓の前でもいいですから、自分たちと先祖の間に、まず「法」「仏」をもってきて、「ナムミョウホウレンゲキョウ」とお唱えしてください。これで、お墓参りをした意味がもてます。
また、功徳を積んでこそ、亡くなった精霊に届き、喜んでくれます。宅急便が届いたのに、開けてみたら中身が空っぽではガッカリでしょう。だから、お墓参りだけではなく、お塔婆を立て、本堂に上がり、御題目をお唱えする。それが大切です。
皆さん、連休でお彼岸ですよね。お墓参りの計画がない人は、せめてお彼岸くらいお墓参りをしましょう。お墓参りはするけれど、そこで御題目を唱えたことなどない、という人は、是非とも今年から正しいご回向、本当のお墓参りをしてみてください。
さらに、お墓参りをして、そこで御題目をお唱えてみようと思ってくださったなら、そこで立ち止まらずに、そこで終わらずに、しっかり本堂に上がり、春季総回向にお参詣いただきたい。
春季総回向にお参詣いただき、お塔婆を立てて、みんなで御題目をお供えし、御法門を聴聞して一つご信心が磨かれれば、最高のお彼岸、最高のお墓参り、最高のご回向です。
是非、そんな素晴らしい春のお彼岸をお過ごしいただきたいと思います。
ありがとうございます。
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