2014年2月9日日曜日

「賢治ノ音色 京ニ響ケ」

京都新聞さまに掲載していただいた「賢治のヴァイオリン音楽会」の記事です。

とてもステキな記事でしたので、文字に起こしていただきました。

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「賢治ノ音色 京ニ響ケ」

= 遺品バイオリン 子孫が演奏 =

15日 佛立ミュージアム

 詩人で童話作家の宮沢賢治(1896〜1933年)が弾いていたバイオリンを、宮沢家の子孫にあたる京都の大学生が演奏する「賢治のヴァイオリン音楽会」が15日午後2時から、京都佛立ミュージアム(京都市上京区御前通一条上ル)で開かれる。賢治の遺品で子孫が演奏会を開くのは初めて。故郷の岩手県から運ばれたバイオリンの音色が京の町に響く。

 賢治と法華経の関係を紹介する企画展を開いた同ミュージアムが主催。賢治の弟清六さんのひ孫で、同志社交響楽団所属の同志社大1年宮沢香帆さん(19)=上京区=が演奏する。

 香帆さんの父、和樹さん(49)=岩手県花巻市=は、「林風舎」代表として賢治の遺品を管理している。企画展に協力した縁から、同ミュージアムが「ぜひ京都で演奏を」と依頼して実現した。

 賢治は農業私塾「羅須地人協会」の生徒らに芸術を生活に取り入れる精神を伝えようと、バイオリンの演奏や指導もしていた。愛用の楽器は死後、遺族が大切に保管していた。

 演奏会では、香帆さんが賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」など10曲ほどを弾く。和樹さんが賢治と音楽の関わりを語るほか、妻やよいさん(47)も詩を朗読し、一家で賢治の生涯や思いを伝える。

 香帆さんは幼稚園からバイオリンを始めた。賢治の妹トシも演奏しており「この家にバイオリンの音が響くのは、トシさん以来だな」と晩年の清六さんが喜んでいたという。和樹さんは「宮沢家にとって思い入れのある音色が、京都でも広がることをうれしく思います」と話している。

 無料。問い合わせは 佛立ミュージアム

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