2007年5月28日月曜日

佛立信心再発見

 八王子・清流寺では、第5支庁の4布教区合同の青年会研修会が開催され、9時に妙深寺を出発し、10:30から同研修会が開催された。清流寺の本堂、その導師座の上には見事な「天蓋(御経に説かれる御供養等が仏陀の上に止まって見えていたことに由来すると言われている)」があり、そのデザインの素晴らしさに目を見張った。
 8つの角を持つ本堂の屋根、天蓋の佛丸(佛立開導日扇聖人によって制定された本門佛立宗のマーク)。天蓋に据えられた32の棒は、ブッダの尊い32相を表しておられるという。その造詣と想像力に感服させていただいた。

 この度は未熟ながら私が講師としてご奉公させていただくことになった。第5支庁には4つの布教区があるとのことだったが、こうして継続して集まり、「研修」を重ねていることは尊い。私たちの所属する第4支庁でも見習わせていただかなければならないと思う。ただ、神奈川布教区では先に紹介した「オレンジ会」が信心面でも社会生活の面でも研修する場になると思っているが。

 今回のテーマは「海外弘通」であり、海外弘通の実情をご存じない方々のために、 昨今ご奉公させていただいている内容をご披露するというものだった。そこで、私なりに福岡御導師に随行してインド・スリランカ・イタリアでご奉公させていただいてきた内容や御導師のお考え、先般のブラジルでのご奉公などをお話しした。
 かなり脱線したが、非常に真剣に耳を傾けてくれた。私の場合、一度のご奉公で何とか真意をお伝えし、この一瞬の出会いで何とかご信心の妙味を感じていただきたいと思って力が入りすぎるのだが、今回もちょっと脱線しつつ、興奮しすぎたのではないかと反省している。とはいえ、ざっくばらんに、気さくに、3時限も10:30から15:30までお話しすることが出来た。
 グランデ・ファミリアのDVDを見ていただき、福岡御導師とダライ・ラマ氏の邂逅DVDも見ていただき、DVDの中にある福岡御導師から直接海外弘通の意図を聞いていただいた。
 私からも海外でのご奉公が、海外に本門佛立宗のご信心をお伝えする、布教しているという側面よりも、実際に国内のご弘通、自坊のご奉公、自分の信心を見つめ直し、改良する機会となることをお伝えした。
 お祖師さまがお諭しくださっているとおり、法華経本門のご信心では「一念信解・初随喜」が最も大事である。理屈や難しいしきたりも醸成されてきたものとして大切だが、上行所伝の御題目を信じ唱えるということ以上に大切なことはない。海外弘通がITを活用して日本人・日系人社会から完全に国際化したというターニング・ポイント、エポック・メイキングだったこの10年の意義を語り、海外弘通というフィルターを通して「佛立信心を再発見」してもらいたいと強調した。

 どこまでお伝えできたかは分からない。車に乗り込んでドッと疲れが出た。清康師に運転をお願いしてよかった。昨夜はいつもながら少ししか睡眠が取れなかったので帰りの車の中で少しだけ眠ってしまった。
 帰山すると清康師は17時からひろし君と待ち合わせをし、失職した方の相談に乗ってくれていた。本堂では青年会御講が奉修されていて、その最後に「リトル・バード」をみんなで見ていた。イラク戦争の実情を知る貴重なDVDである。みんなの心に何が残っただろうか。

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