今日は忙しいのだ。一ヶ月の中でもとびきりに。
明日は6月1日、月始総講、協議会、そして教務会。そのための準備ご奉公で御法門を添削したり、役中テキストの原稿を書き、そして印刷し、夜は東京まで行かなければならない。
早速、原稿を書き始めようとした途端、局長室に深要師が飛び込んできた。
「ご住職~!鶴、鶴、鶴がぁ~、妙深寺に鶴が来たぁ~」
もう、びっくり仰天。デジタルカメラを持って部屋を飛び出した。
境内地には朝参詣を終えたご信者さんが池を囲んでいる。
「これは、まさか、あの(?)深要師の言葉とはいえ、本当に鶴が妙深寺に舞い降りたのか!」
と、何の奇瑞かと思いつつ、池の方に走っていった。
その間も、深要師は僕の隣で、
「でっかいですよ~、でっかい。ありゃ、間違いない、鶴だ!」
と言っている。ますます、確信を深め、ワクワクしてきた。
「いた、うぉー、鶴だ!」
「あれぇ?なんか形が違うぞ???」
「なんだよぉー、深要師ぃー、ちがうよぉー」
となった。
しかし、見事な「鷺(サギ)」である。大きさからすると、「青鷺(青サギ)」であろう。妙深寺の池の鯉を狙ってきているらしい。
鶴ではなかったとはいえ、大きなサギには目を見張った。ご信者さんの多くもデジカメや携帯電話を持って写真を撮ろうと身構えていた。
思わぬ珍客に池の鯉は迷惑だったろうが、僕たちは心が和んだ。
彼(彼女?)は、ゆっくりと私たちを見渡して、朝ご飯をあきらめたようだ。
大きな羽根を広げて池から飛び立っていった。翼を広げると2メートル近くになりそうである。
妙深寺は横浜の真ん中にあるから、サギが訪れるのも珍しい。戸塚や大船、青葉などの方には動物も鳥もたくさんいるのだが、妙深寺では稀なことだった。
だから、私たちは妙深寺の森に薫化会(子どもたちの会)と一緒に小鳥のための小さなお家を作った。岩崎さんが森の木の上に設置してくれて、木々に目をこらすと小屋があるのが見えるはず。そして、鳥たちの声がいつにも増して聞こえるようになった。朝、本堂に行く間、鳥たちの声に耳を傾けるようにしている(アー、アーというカラスの声の方が大きいが。トホホ)
池から飛び立ったサギは、大きな翼を広げて、丘の向こうに行ってしまった。
2007年5月31日木曜日
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