前の写真で気づかれた方がいるかもしれないが、スリランカで独自に本門佛立宗の御戒壇が作られ始めている。私は、このお助行の途中でその工場に寄らせていただいた。
いや、工場といっても土手の上の道から降りた壁のない質素な「工房」のような場所なのだが。しかし、近づいて、中に入って驚いた。ご信者さんが見よう見まねで手作りの御戒壇をデザインし、地域に合うように作っておられる。仏丸を丁寧に形作り、金色に塗られていく光景には感動を覚える。ご本尊をお迎えし、御戒壇を求める方が増加の一途をたどっているから、こうした動きになる。草創期のご信者方のエネルギーを肌で感じる。勉強になる。
制度を整えていく段階ばかりに目を向けていると分からないのだが、無軌道でもご弘通が進展して模索しながら進めていくという段階のスリランカである。お寺が出来た後に生まれた世代や、すでに一定のご信者やご家族がいる段階のご奉公と、ゼロからご信者を生み出す、地域に御題目のご信心を根付かす、という段階が勉強になる。
日本も、東京も、横浜も、妙深寺も、ブラジルもスリランカも、最初はこうしてご弘通を進めていったのだろうなぁと思うのだ。
2007年5月24日木曜日
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